ロータリアンの広場


財団の第2世紀(TRF in the second century)その2
2680地区 PDG 久野 薫(神戸東)
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2680地区 PDG 久野 薫

 寄付金低迷にBreak・throughを与えたのが、ポール・ハリスの死去であります。彼の功績を称えて、200万ドル以上の寄付金が集められ、1947年「ポール・ハリス記念基金」が設立され、この基金をもとに、ポール・ハリスの遺志を汲んで、「国際奨学金制度」が発足しました。他にも1965年から48年間継続された、異文化交流事業としてのGSEなど、財団事業は教育事業中心に展開されたのです。

資本主義の落とし子、貧困の悪循環
 イギリスに始まり世界に拡大した産業革命は機械制大工業、資本主義自由経済、民主主義をもたらしました。
 ロータリーは資本主義の発達と、資本主義がもたらす欠陥の中で誕生し、歴史を刻んできたのです。資本主義は、当初の担い手、ピューリタンのエトスから離れ、資本が独り歩きを始め、巨大資本を生み、人々は欲望という名の電車から降りられなくなっていくのです。「金の力は偉大だ。悪を善に変える」(シェークスピア)、巨大資本の前にロータリーの金看板職業奉仕は色褪せたものになって行きました。6人の富豪が世界の富の6分の1を所有する、上位62人と下位36億人の資産が同一という覆いようもない貧富の格差社会を生んだのです。

 1972年、MITの人口問題研究家、環境学者ドネラ・メドウは「世界がもし1000人の村だったら」を発表し、続いて政治学者ダグラス・ラミスが「世界がもし100人の村だったら」を発表しました。彼らの論旨を大雑把にとらえますと、世界が100人の村だったら、30人は貧困⇔不十分な教育⇔疾病⇔脆弱な社会環境⇔貧困、の悪循環から抜け出せなくなっている。100人のうち70〜80人はこの悪循環にいつ巻き込まれるかの瀬戸際で生きている。
 何とか生活できているのは20〜30人という訳です。彼らは働かないから、資源のない地域に住んでいるから貧乏なのではなく、経済、社会の仕組みがそうさせているというのです。 一体どうしたら人々をこの貧困の悪循環から救済できるのでしょうか。

(職業分類:病院経営・医師)
(2017.01.20)

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