ロータリアンの広場


「次年度RIテーマ日本語訳について思う」

2650地区 PDG 刀根荘兵衛(敦賀)
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2650地区 PDG 刀根荘兵衛

 一月の国際協議会で次年度テーマBe the inspirationが発表された。同時に公式日本語訳は『インスピレーションになろう』となったが、この翻訳を巡って様々な意見が聞かれる。地区内でも早速、次年度役員からこの意味が分からないという質問が寄せられた。確かに、国語辞典で、「インスピレーション」を引くと、創作や思考の過程で瞬間的に浮かぶ考え、ひらめき、霊感、第六感と書かれている。その使用事例として、「インスピレーションが湧く」「インスピレーションを得た」「インスピレーションに乏しい」であり、『インスピレーションになる』などという使い方はあまりしないようだ。

“inspire”というのは in +spire で、spireは元々 ラテン語の「息」という言葉(spiritと同語源)であり、inspireは「息を吹き込むこと」が元々の意味となる。更に「息」は「精神」「魂」に通じ、「精神を入れる」から「鼓舞する(こと・人)」「励ます(こと・人)」となっているようだ。従って、テーマにあるinspirationの場合、「人の心に火をつける人」、「モチベーションを高める人」となるのだろう。

 テーマ発表と同時にRIのWebサイトに書かれていた説明文を読むとすんなりと理解できる。“2018-19 RI President Barry Rassin wants Rotary members to Be the Inspiration”(ラシン会長エレクトはロータリー会員にモチベーションを高める人になってほしいと願っている)。まさにこれが、Be the inspiration の意味ではないだろうか。
 また、そもそもテーマはロータリアンに向けて発表しているのであり、その実践をロータリアンに限定して促しているため“A inspiration”ではなく“The inspiration”なのだろうと解釈している 。

 また、“Inspiration”自体も特別哲学的な意味のある言葉ではないようだ。アメリカの有名な歌手グループに“You're The Inspiration” (君こそすべてが邦訳)という歌があるくらいで、一般的によく使われる表現だ。たとえば、“You're my inspiration”(君を見ていると元気が出てくるんだ)“She's my inspiration”(彼女の事を思うと身も心も元気になってくるんだ)“She is the inspiration of my life”(彼女は私の人生の励みです)などのように使われている。

 本田PDGによると、テーマの翻訳は中国語翻訳が非常に参考になるとのことであるとのことだ。ちなみに中国語翻訳は「成為励志領導者」。励志は「志をもって目的を目指す」「モチベーションを高める」「自らを奮い立たせる」という意味。「領導者」は「リーダー」という意味。つまり、「成為励志領導者」は「ロータリー、あるいはロータリアンはモチベーションを高めるリーダーたれ」とのことであった。これならすっきりと理解できる。
 改めて、日本人にわかりやすいテーマ翻訳にすれば、『人の心に火をつけるリーダーになろう』、『ロータリアンの心を奮い立たせよう』『モチベーションを高めるリーダーになろう』と考える。皆様はどうお考えだろうか。

(2018.03.19)

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