ロータリアンの広場


「ボランタリー経済」
2510地区 PDG 塚原房樹(札幌東)
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2510地区 塚原房樹PDG

 「ボランタリー経済」なるものが誕生してから20年近い歳月が経過しました。また、社会セクター、独立セクター、非営利セクター、よびかたはいろいろですが、そうしたセクターの出現はごく最近の現象です。

 元々、第1セクターは、国や地方共団体、第2セクターは民間企業、第3セクターというと、半官半民のことを指しました。これと違ってサードセクターと英語でいうとき、それはNPOのことをいいます。これから大切になるのは、第3のセクターで、前2者とは異質の世界です。これをボランタリー経済といいます。 ボランタリー経済を支える人たちの活動は、利他主義に基づきます。他人への奉仕が自己の喜びにつながる、自発的で無報酬の行為です。
 このように友愛哲学に支えられているところは他のセクターと根本的に違うところです。 数年前あるRI会長は、ロータリーは世界最大のNPOであると喝破しました。では公共財・サービスのプロバイダーとしてのNPOはロータリーにどのような位置づけを与えているのでしょうか。確かにロータリーは活動の基本的目標からいってNPOの1つとして位置づけられるでしょう。しかし世の中には非営利組織であるけれど、同時に非公共的なタイプの組織も多くあります。趣味,嗜好やスポーツのクラブがそれです。
 このタイプはサービスといっても会員に対してだけであります。しかるにロータリーはクラブ奉仕といってもそのサービスの最終目標は、職業・社会・国際・青少年奉仕を行動化するためのエネルギーの蓄積におかれています。だから会員向けのサービスといえども実は、ロータリーを一つの大きな社会教育機関あるいは学校だとすると、クラスメイトとしての親睦を図る基本コースなのです。

 だからロータリーは二重人格の性格を帯びるがごとくに見えますが、そうではないのです。職業倫理を高めるコースといってよいかもしれません。同時にロータリーの学校の使命は、ビジネスや、社会各層のリーダーを育成することです。その意味からいえば、ロータリーはNPOのなかの先導役を果たすべき立場にあるとみられます。 ボランタリー経済の活動領域の中でロータリーそのものが「道しるべ」の役割を果たすことが今、求められているのです。
近年、RIはこれらのロータリー運動の本質を置き去りにして、数に頼る非営利組織を目指しています。会員の退会者が多いのは、ロータリーの本質を忘れ、ロータリークラブの構成員の満足が得られないからでしょう。

(2017. 2.10)

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