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2770地区 パスト会長 青木伸翁(越谷東)
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我々がロータリー運動を推進する目的は、2016年RI定款第4条、クラブ定款第5条にある「ロータリーの目的(綱領)」の中に示されています。 その主文には「ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育むことにある。具体的には、次の各項を奨励することである」と言い、以下、第1項から第4項まで付帯事項があります。ロータリーの目的は、仕事、職業、事業の根底に「奉仕の理念」を置き、それを追求していくことであると、主文においても付帯事項においても明快に言っています。
この日本語訳は、長年に亘り議論を重ねた結果、タイトルの「綱領」が「目的」に「奉仕の理想」が「奉仕の理念」に変わりました。異論もありますが、英語の原文のニュアンスにより近いものになったと思います。
ところで、2006年までの会員資格条件が「本クラブは、善良な成人であって、職業上良い世評を受けている者によって構成されるものとする」となっていたものが、2007年からは「本クラブは、善良な成人であって、職業上、および(または)地域社会において良い世評を受けている者によって構成されるものとする」となり2016年からは、全般的資格条件として「本クラブは、善良さ、高潔さ、リーダーシップを身をもって示し、職業上および(または)地域社会でよい世評を受けており、地域社会および(または)世界において奉仕する意欲のある成人によって構成されるものとする」と変更になっています。
「職業奉仕に関する声明」
職業奉仕は、ロータリークラブとクラブ会員両方の責務である。クラブの役割は、模範となる実例を示すことによって、また、クラブ会員が自己の職業上の手腕を発揮できるようなプロジェクトを開発することによって、目標を実践、奨励することである。クラブ会員の役割は、ロータリーの原則に沿って、自らと自分の職業を律し、併せてクラブプロジェクトに応えることである。
もし、職業を持たない人の入会を許すなら、最も大事な、原理・原則・理念である「ロータリーの目的」は「全ての人の生きる基礎として奉仕の理念を奨励し、云々」と変更しなければ、職業を持たない人が入会して、このロータリーの目的を読んで、職業を持たない自分が入会して良いのだろうかと大きな矛盾を感じてしまうのではないでしょうか。
(2018.09.12) ![]() 「ロータリアンの広場」トップページ |