「仕事をしたことのない人の職業奉仕」
2630地区 PDG 服部芳樹(岐阜)

PDF版 ダウンロード



2630地区 PDG 服部芳樹

RI定款第5条会員、第2節クラブの構成 P134

  1. クラブは善良な成人であり、職業上および(または)地域社会で良い評判を受けている以下のような正会員によって構成されるものとる。

  2. 子供の世話または配偶者の仕事の手伝いのために、仕事を中断した人または同じ理由のために仕事をしたことがない人であること。

 実際には一般の主婦の意味となるのでしょう。絶対反対などとは言いませんが「職業に従事したこともなく、従事していない人」もロータリアンとなり得るとすれば、「ロータリーの目的」第4項に書かれた ― 奉仕の理念で結ばれた職業人が ― という言葉はどのように解釈するのでしょうか。
 また、「職業奉仕はロータリーの金看板」と言いますが、この金看板はこの際下ろすことになるのでしょうか。
「職業を持たない人のための職業奉仕」をどう説くか、是非皆様のお知恵をお借りしたいと思います。
 尤も、主婦業は、「理想的な奉仕の理念を日々実践する立派な職業」とお叱りを受けるかもしれませんが。

例会の消える日
ロータリークラブ定款第12条会員身分の存続第4節‐終結−欠席

  1. 出席率。会員は、
  1. 年度の各半期間において、メークアップを含むクラブ例会または衛星クラブ例会の出席率が少なくとも50パーセントに達しているか、クラブのプロジェクトおよびその他の行事や活動に少なくとも12時間参加していなければならない。または、バランスの取れた割合でその両方を満たしていなければならない。
  2. 年度の各半期間に、本クラブまたは衛星クラブの例会総数のうち少なくとも30パーセントに出席、またはクラブのプロジェクトおよびその他の行事や活動に参加しなければならない。

 この原文(英語)はengage inでattendanceではありません。例会「出席」に代るものとして、クラブのプロジェクトまたはイベントへの「参加」が認められています。これは今まで日本のロータリアンが大切にし、ロータリー活動の中核をなす価値あるものと考えられてきた例会の否定に繋がるのではないでしょうか。

 第二次世界大戦の最中にも、例会を守り続けた先輩たちのロータリーに対する情熱は、今や歴史的価値のみになったのでしょうか。

世界をリードするために
 2013年現在、RI定款・クラブ定款の改定に伴い、職業奉仕や例会の既成概念は根底から覆されたと言わざるを得ない状態になっているとしか考えられません。われわれ日本のロータリアンが、いままで「不易」であると信じてきた価値観を揺るがすことになったのは間違いないでしょう。
 今や事実上、ロータリアンとしての社会的な規制条件は何もなくなったと言ってよいでしょう。RIの会員増強の基本路線の方向によって、かつての高いブランドを誇った専門店から、品質を落としても安売りに走るスーパーへと方向付ける意図が水面に浮上してきた2013年版続要覧は、冷静な判断の下に受け入れる必要を感じます。

 この路線が、将来の世界のロータリーの発展のために、正しいかどうかは判断できません。また、「中核となる価値観」の一つ「多様性」の観点からこの路線を選ぶクラブを否定するような観念もありません。
 しかし、クラブが2013年版の手続要覧を受け入れ、自己のクラブの指針とするに際して、その判断の基準を確り定めて頂きたいと念願しています。

 それは、高い水準に成熟した伝統文化を誇る日本のロータリアンとして、「次の世代の世界のロータリーをリードするためには如何にあるべきか?」、という判断の基準です。

(2014.04.21)

「仕事をしたことのない人の職業奉仕」PDF版 ダウンロード

「ロータリアンの広場」トップページ

ページのトップへ戻る