「ネパール看護師能力向上プロジェクト(VTT)」その1
 2680地区 石井良昌PDG
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(はじめに)
2014年2月頃から看護師能力向上のプロジェクトの立ち上げを考え、日本の関連医師に相談する。そこで、ネパールで2640地区とわが地区とで建てた岩村記念病院の看護師をグローバル補助金VTTによって、日本で研修していただこうと考え、検討に入った。
(プロジェクトの目的、活動内容、期待される成果)
ネパールの岩村記念病院から看護師3名と日本語通訳の団長の計4名が来日し、研修を行う。この病院は、毎月平均急患225人、外来患者1400人を受け入れ、地域医療に貢献している。最近、救急患者が急増し、人工透析を必要とする患者も多いとの情報を得ているので、そのニーズに対応するために、救急医療、人工透析、その他の病気の治療、病院の管理体制等に関する看護医療業務を日本の病院で研修することによって、ネパールの看護師能力が向上することを目的とする。
これによって、患者への医療サービスが高度な日本における病院の治療、看護の実態および病院運営を体験してもらうとともに、救急看護技術および腎臓病患者に対する看護技術を習得させることによって、帰国後、地域住民の疾病を予防し、健康を促進するための地元医療従事者の能力向上にも貢献していく成果を期待する。
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職業研修チーム(VTT)
(通訳の団長と看護師3名)
右より
団長の Manita Bajracharya
団員の Manisha Dhaubanjar
団員の Sapana Duwal
団員の Manisha Shrestha
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上記4人に対するこのプロジェクトは2014年11月15日から12月22日まで兵庫県篠山市にある岡本病院で研修を受けました。援助国側代表提唱者は尼崎西RC(ロータリークラブ)で連絡担当者であるPrimary Contactは石井良昌で、実施国側代表提唱者はパタン・ウエストRCでPrimary ContactはBinod Khatry です。このVTTでのプロジェクトは医療関係では日本で行ったクラブによる最初の職業研修チームとなりました。
(VTTの成果に対するモニタリング現地調査)
2015年2月19日から 2月22日までネパールの岩村記念病院を訪問し、国際協同提唱者との会合を開催し、聞き取りモニタリング調査等を行った。今回のモニタリング参加者は代表連絡担当者の石井良昌、ガバナーノミニーの室津義定氏、モニタリング医師の水谷重康氏の3人であった。
国際協同提唱者のパタン・ウエストRCから代表連絡担当者のKhatryおよび補助金委員のSakyaの両氏が出席し、VTTチームの4人と岩村記念病院の事務長のRaju Joshiも参加した。そこで、次のような聞き取り調査を行った。
(続く)
(2015.03.09)
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