ロータリアンの広場


「親睦(Fellowship)について」
2680地区 PDG 石井良昌(尼崎西)
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2680地区 石井良昌PDG

 親睦を目的として出発したロータリーもロータリーの歴史の創始から考えますと、大きな変貌をとげました。その結果、現在のロータリーの定款や細則の中から親睦の 文字を見つけ出すことは難しく、わずかに親睦活動委員会の項目にその痕跡を止めているにすぎません。

 ロータリーの2本の柱として、ロータリアンのほとんどは親睦と奉仕という言葉が述べられます。親睦と奉仕がロータリーライフを支える2本の大きい柱であることは 間違いのない事実です。親睦が失われればクラブは崩壊するだろうし、奉仕がロータリー運動の大きな目的であることは疑いのない事実です。

 ロータリーはあえて親睦と奉仕の解釈を、世間一般の人たちが考える解釈と異なる次元に置いております。ロータリーが定義する親睦と奉仕は、いかなる辞書を引いて も正しい解釈が活字化されていないロータリー独自の概念であり、さらに、それを正しく理解しない限り、ロータリー思想の原理を語ることは出来ないのです。

 Fellowship を「親睦」と訳したことにも問題があるのかも知れません。むしろ、「友情」とか「友愛」と訳すほうが理解しやすいのでは。「親睦」とはロータリー・クラブがクラブとして存続していく上で欠かすことの出来ない必要条件となります。 ロータリアン個人個人の心が結合した状態を表す概念なのです。言いかえれば、このFellowshipはロータリーの引力とも言えます。

 ロータリー運動の実体を見事に表した言葉として、「入りて学び、出でて奉仕せよ」すなわち“Enter to learn, Go forth to serve” という言葉があります。世の中のあらゆる有用な職業から選ばれた裁量権を持った職業人が、一週一回の例会に集い、例会 の場で、職業上の発想の交換を通じて、分かち合いの精神による事業の永続性を学び、友情を深め、自己改善を図り、その結果として奉仕の心が育まれてきます。この例会における一連の活動のことを「親睦」と呼びます。

 親睦にはただ単にゴルフや飲み会などで楽しむだけの「感性的な親睦」と例会において、自分の足らざるところを他のロータリアンから学ぶ姿勢を持つ「精神的な親睦」に分けられますが、我々ロータリアンは、この精神的な親睦にロータリーの魅力があ ります。こういった例会で高められた奉仕の心を持って、それぞれの家庭、職場、地域社会に帰り、奉仕活動を実践します。これが理想とされるロータリーライフなのです。

 悩み事を相談する真の友人こそロータリーの友でなければならず、それを可能にするためには、ロータリーの友情すなわち親睦を更に高めなければなりません。もし、色々な困難な問題で悩んでいる会員がいたとすれば、職業上の相談はどんなことでも クラブ内の友人に相談でき、どんなことを相談しても解決していけるようなクラブのことを、親睦のあるクラブと言えます。

〔参考出典:ロータリーの源流・主宰・田中毅PDG〕
  (2016.01.05)

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