ロータリアンの広場 |
2680地区 PDG 石井良昌(尼崎西)
![]()
2017年3月4日と5日はわが2680地区(兵庫県)の地区大会でした。1日目は会長幹事会と地区指導者育成セミナーで今回のRI会長代理は台湾の高雄市からの曾秋聯(William Tseng)RI 会長代理様と、ビチャイ・ラタクル元RI会長様お二人の講演でした。講演終了後、私の所感を次のように感謝の意を込めて述べさせていただきました。 まずビチャイさんの講演の前にお聞きしたことですが、ビチャイさんがガバナーになられた年齢が36歳と日本では考えられない若さでガバナーになられたことに驚きましたと報告し、講演は終始ロータリーは基本に戻れとロータリーの精神を熱弁されました。すなわちロータリーの奉仕理念を、しっかりと理解するべきであるということです。 まず奉仕の理想は奉仕の理念であり、英語ではideal of service で表します。Official Directoryの裏表紙に、Rotary clubs everywhere have one basic ideal- the “Ideal of Service” which is thoughtfulness of and helpfulness to others. 和訳すると、「ロータリークラブは他者に対する思いやりや他者のお役に立つという奉仕の理想という基本理念を持っている」と書かれておりますが、ロータリーでは、このthoughtfulnessすなわち「思いやり」とhelpfulnessすなわち 「お役にたつ」ということばがロータリーの真髄であると私は信じております。 このideal of service という奉仕理念はロータリーの最重要な理念で、その目的は人々に平和と幸せをもたらすことであります。ビチャイ・ラタクル元RI会長はロータリーの奉仕理念は絶対に変えてはならないものであり、ロータリーの原点に戻れと強調され、全く同感で感動した講演となりました。 また、William Tseng RI 会長代理様のご講話では、「雁行形態論」をお話しされ、ロータリアンを渡り鳥にたとえ、目標に向かって進む途中、お互いに励まし合って、助け合いながらV字型で飛んで行くというお話しをされました。 ウイリアムRI会長代理はこの「雁行形態論」が自分のロータリー人生に大きな影響を受けたと言われました。 私達はロータリーでI serve, We serve と表現しておりますが、決議23-34の中での表現はindividual service (個々人の奉仕)および collective service(集団の奉仕)と呼んでいます。ロータリーはあくまでindividual service (個々人の奉仕)である。しかし、奉仕の心を培ったロータリアンの個々人が集まって、すなわちロータリークラブや地区といった団体が行なう個々人の奉仕を collective service (集団の奉仕=団体奉仕) と呼んでいるのです。 すでに1923年の決議23-34の文中に個人奉仕であるindividual serviceと集団の奉仕で団体奉仕である collective service をするように奨励しています。クラブや地区で行なう奉仕活動は団体奉仕となります。ウイリアムRI会長代理様の「雁行形態論」は団体奉仕を説き、いうなればロータリアンは渡り鳥のようにお互いに助け合い、支え合うべきであるという奉仕の理念、ロータリー精神を教えていただきました。 また2日目には室津義定ガバナーと関係者の皆さんのお蔭で神戸ポートピアホールの2階席まで満員となり、久々の会員数動員となり、盛会裏のうちに有意義な地区大会が滞りなく終了しました。地区研修リーダーとしてこんなに嬉しいことはありませんでした。
(2017.03.14) |