「1911年11月号のThe National Rotarian 第1号に
掲載のコリンズのスピーチ原稿」
Service not self の本当の意味を考えてみよう。(その4)
2680地区 PDG 石井良昌(尼崎西)

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2680地区 石井良昌PDG

 A little while after we organized ? of course we have one grocery that is a central concern and is patronized largely by members of the Club, at the same time it is absolutely impossible for every member of the Club to patronize one grocery, because you have neighborhood groceries that it is a convenience and a necessity for you to have.

 その後まもなくのことです。当然のことながら、私たちのクラブには、中心的に事業を営み、クラブの会員の上得意である一人の食料品商がいましたが、同時に、一軒の食料品店だけを上得意にすることは、クラブの全会員にとっては絶対的に不可能なことでした。何故ならば、あなた方の近所に食料品店があると、必要なものがすぐ手に入って便利だからです。

 - one day my son came to me and said: "Father (mentioning the grocer), Mr. So and So came in today and said that he had been talking with a member of the Rotary who had recommended that he trade with us." I called up our member and said to him: "I am much obliged to you for sending me a customer." He replied: "I'll tell you how it happened.
 I had the money just now and paid my bill, the first time I have for a long time, and the grocer was so glad to get it he told me I could have anything I wanted, so I told him to go to you and do business with you."

 ある日、私の息子が私のところに来て、言いました。「お父さん。今日、或る食料品商がきて、私たちと取引するようにロータリーの会員に勧められたという話をしました。」私はその会員に電話して言いました。 「顧客を私に送ってくれて有難うございます。」彼は答えました。「何が起こったかについて、話をしましょう。 私はちょうど現金を持ちあわせていたので、請求書の支払いをしました。長い間の中で初めてのことでした。食料品商は、お金を貰ったことを大変喜んで、私が望んだことを何でもしますと言ったので、私は、彼にあなたのところに行って、あなたと取引きをするように話したのです。」

 From that time to this I have enjoyed an increased trade with that man. If I did not it was my own fault, for the opportunity was presented to me to do it. If my goods and my prices and my service would not command that man's trade it was not the fault of my brother Rotarian, who sent him to me.
 Now, that has happened to me many times from the different neighborhood grocerymen who have come to me and said:
"So and So .has talked about you and wants me to come in and see you." I want to tell you that it has been to me more than I can tell you to know that body of 178 men, and that every one of them is plugging for me when they get a chance to do it.

 この時以来、私は、その人との取引が増えることを喜んでいます。もし私がそうしなかったら、それは私自身の誤りであり、そうする機会が私に与えられたのです。もし品質や値段やサービスの点で、その人との取引が成立しなくても、その人を私のところに回してくれたロータリアンの過ちではありません。今や、近所にある別の食料品商が私を訪れて、私に話をもちかけるといったことが何度となく起こっています。
 「或る人があなたのことを話して、あなたのところに行って、あなたに会いなさいと言いました。」178人の組織のことを理解するようにあなた方に話し掛けるよりも、彼らの一人一人が、機会あるたびに、私のことを宣伝してもらう方がよっぽどいいということを、あなた方に話しておきたいと思います。

 We have in Minneapolis a Publicity Club which has the largest enrollment of membership of any Club there ? "Boosters" for Minneapolis. Practically everybody belongs to it ? 99 percent of the Rotarians belong.
 A few weeks ago some member of the Rotary Club invited as a guest the president of the Publicity Club. He came, and as a courtesy I was glad to extend to him the freedom of the floor to give us a talk.

 私たちは、ミネアポリスにおいて、ミネアポリスを後援するための、全てのクラブの中で最大の会員数を擁するパブリシティ・クラブに持っています。事実上、みんながそれに入っており、ロータリアンの99パーセントはその会員です。数週前、ロータリークラブのある会員が、パブリシティ・クラブの会長をゲストとして招待しました。彼はやってきて、礼儀正しく、私たちに話し掛けながら、会場の中で自由に振舞っているのを見てうれしく感じました。

(石井良昌のガバナー月信9月号より)

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(続く)
(2014.06.02)

(注釈)
  1. この本文にあるように息子さんが、ある食料品商がきて、私たちと取引するようにとロータリーの会員に言われたと、ありますようにこのある食料品商はロータリアンでないことが分かります。この内容を精読しますと、今までロータリアンが独占していた会員同士の相互取引を会員以外にも拡大しようという意味で、このService not self のフレーズが使われていて、決して「無私の奉仕」とか「自己滅却の奉仕」などという意味ではないことが分かります。
    従来から行っていた会員同士の相互扶助をさらに拡げると共に、ロータリアン以外の人もその対象にしようということです。やはり、原文を読めばよく分かります。

  2. ミネアポリス・ロータリークラブの25周年記念誌には、ミネアポリス・ロータリークラブは1905年に設立されたミネアポリス・パブリシティ・クラブを母体にして創立されたことが記載されています。このミネアポリス・パブリシティ・クラブはロータリークラブではないが、相互扶助を目的にしていることを考えると、このService not self は「無私の奉仕」や「自己滅却の奉仕」という意味には到底考えられないことが分かります。

※(お願い)

  1. コリンズのスピーチ原稿のその6(最終版)のあと、これらの原稿の詳細を解説した原稿を掲載しますので、よく読んでいただきたいと存じ ます。
    よろしくお願い致します。
    文責:石井良昌


「Service not self の本当の意味を考えてみよう。(その4)」
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