「アイ サーブ、私の出前授業」
![]() 2660地区 PDG 神崎 茂 |
(1)ロータリークラブは1905年発足後間もなくその運営について様々な論議が噴出し、そのうちの一つが I serve, We serveの問題です。奉仕の主体はロータリアン個人なのかグループなのかという議論で、ロータリーはI serveと決めました。
今回はI serveとして「私の出前授業」について報告致します。
(2)島根県進出の経緯
今から約25年前、大阪では極端な人手不足に見舞われ、窮余の策として島根県出雲地方に工場を新設し、現在約370名の地元の人々によって操業を続けています。
地元市長、教育長から中学3年生を対象に講演依頼を受け、今までに7回に亘ってそれぞれの中学校で話をすることが出来ました。好評を得て本計画を継続するよう依頼されています。又、工場でも中学生の職業実習を順次受け入れ、地元の要請にこたえています。
(3)職業講話
「なぜ勉強が必要か?なぜ働くのか?」
- 勉強と仕事の目的
貴方が幸福な生活と人生を生きること
- 生活の必要 衣食住
生計のための収入を得る
- 自己の完成 能力の開発
仕事のなかで人間として成長する
- 他者とのつながり 社会との接点
生来の自己中心から自己を解放する
他人の為に他人と協力し乍ら行動して相手の立場に立ってものを考える能力を養う
仕事をすることは競争に参加すること
「働くとは端を楽にすること」二宮尊徳
- この国の資源は「人と技術」
基礎が大事 国語・算数・理科・社会
誰でもが出来ることが出来る
個性発揮、自己実現 ― 自分の可能性を自分で 見出し、それを実行すること
- 皆さんは幸せな人達です。
日本人は子供を大切にする文化を持っている。
子宝、童謡、民話、小学唱歌
「世界の人口70億人以上」(2012年 国連人口白書)のうち、飢餓人口10億4,000万人以上。(国連食糧農業機関 FAO 2008年11月発表)
トイレがなく生活する人 全人口の40% 27億人
5歳までに死亡する子供の数 1,000万人
読み書きが出来ない人 10億人
世界の失業者 2億人超
- 働く喜び
働くうえで心懸けていること
今後、求められる人材
中学のうち取り組んだり、身につけておきたいこと
- 中学校の勉強も大人になるために大切なことだし、世界には読み書きが出来ない子供がたくさんいることが分かったので、勉強が出来ることに感謝したいと思いました。頑張って勉強をしたいです。仕事は大変そうだし、苦労もいっぱいあると思うけど、神崎さんは楽しい事もあると言われたので、自分も大人になったら頑張ってやりたいです。それから、親がたくさん苦労して稼いだお金だから、もっと大切に使おうと思いました。
- 特に印象に残ったことは、勉強する意味、働く意味についてのことでした。勉強する意味については、普段、「大人になってから使わないから勉強する意味がない」という声が聞こえます。しかし、今日神崎さんの話を聞いたら、そのモヤモヤが結構取れてきました。働く意味、給料をもらう意味については僕が今まで考えもしなかったことでした。
- 世界の状態について話をされ、私たちの生活はものすごく幸せなんだなと本当に思いました。世界には、食べ物を食べれなくて亡くなっている人がたくさんいるのに、私は好き嫌いで食べ物を残して捨てていたので、これからは、食べられることに感謝していきたいです。そして、将来のことを考え、しっかり勉強していきたいです。
- 仕事のことはこれまであまりよく考えていませんでしたが、今日の話を聞いて仕事の事、お金の事、今している勉強の大切さがよく分かりました。勉強は、将来仕事につながることを実感することができました。今日の講演ではそうだなと感じる話をたくさん聞けて良かったです。
- 働くことは楽しいと言われて驚いた。自分は働かないと生きていけないから働いているのだと思っていたから自分のためになった。働くことは人のためだと知った。自分も働くような年になったら、今日聞いたことを思い出しながら仕事をしたい。
- 仕事はお金を稼ぐことだけでなく、自分が成長していくためであることも分かった。
(2013.11.12)

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