ロータリアンの広場


一生成香 No42「職業奉仕月間に思う」その1
2730地区 PDG 菊地 平(ジャパンカレント・ロータリーEクラブ)
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2730地区 PDG 菊地 平

 倒産経験者が職業奉仕について語るのは、おこがましいと何時も思いながらも毎年書いてきました。 倒産は2008年9月でしたから、早や10年を経過いたしました。事業を起こすのはエネルギーのいることですが、倒産整理はもっと大変なエネルギーのいるものです。 全財産は管財人によって没収されます。それは会社の資産はもとより、個人の家・車・生命保険や株券にまでおよび、すっかり裸になります。郵便が1年間管財人の検閲後に手渡しされますから、隠しようがありません。 整理のためには弁護士費用が必要となります。私の場合300万円の前渡金を用意しなければなりませんでした。埋蔵金があるわけではありませんから、その準備も大変でした。 先月の宮崎県・経済報告によりますと県内少ない倒産数でしたが、整理のための金が準備できずに宙に浮いたままの事業所が多いとの報道でした。中小事業者はとことん最後までがんばりますから、お金が底をつくのが普通です。整理もされずにシャターが閉まったままでの社屋や、手付かずの空き家を見るたびに。倒産者のその後の生活のご苦労を思うことです。
 その時の気分は、紀元前200年前の中国武将・項羽の歌の如くでした。 〜〜力山を抜き,気世を覆う 時に利あらず駿ゆかず 四面皆楚歌の声 駿のゆかざるを如何すべき 虞や虞や汝を如何せん。

 さて、職業奉仕って何ですか?毎年この問いについて書いてきました。 ロータリー情報ハンドブックに曰く「簡単に定義すれば、あなたの職業を通じて他人を助けることです。最初のロータリークラブを創立するに当たって、ポール・ハリスと彼の友人たちは、異なった職業の気の合った仲間が定期的に集まって、アイデアを交換しながら友情を育み、仲間同士が助け合うことを考えました。
職業奉仕とは、職業分類に基づいた会員制度という、まさしくロータリーの原点ともいえる原則に基づいたものなのです。職業の代表者として、各会員はロータリーの職業上の技術、特に自らの事業活動をロータリアンで無い人に分け与えることが義務付けられています。〜〜職業奉仕は全ての職業人、すなわち従業員、同業者、顧客、供給者相互関係の基本的な要素です。職業奉仕を真摯に学ぶロータリアンは、奉仕こそ自分のつとめであると信じています。」とあります。

 2015〜2016年度から毎年1月を「職業奉仕月間」とし、職業奉仕の理念を日々実践することを強調するための月間となりました。近年職業奉仕の概念が変わってきました。そして、いよいよ「I Serve」から「We Serve」へと確実に変更がされたという文章があります。
それは、一昨年から施行されたクラブ定款に見られます。
新定款の五大奉仕部門について、次の第6条があります。
「五大奉仕部門
2、奉仕の第二部門である職業奉仕は、事業および専門職務の道徳的水準を高め、品位ある業務はすべて尊重されるべきであるという認識を深め、あらゆる職業に携わる中で奉仕の理念を実践していくという目的を持つものである。会員の役割には、ロータリーの理念に従って自分自身を律し、事業を行うこと、そして自己の職業上の手腕を社会の問題やニーズに役立てるために、クラブが開発したプロジェクトに応えることが含まれる。」〜〜〜と定められたのです。

 世界のロータリアンは奉仕部門の一つとして職業奉仕を語り、日本のロータリアンは自分の職業理念としての職業感を語る〜とのずれがあると言われてきましたが。
 事実今年度から地区は職業奉仕も部門から委員会となり、奉仕活動グループの中に組み込まれました。CLPの具体的現われと思いますし、「職業奉仕理解月間」から「職業奉仕活動月間」と捉えることになったというべきでしょう。
 世界共通の「奉仕の理念」に近づく必要がありますが、「ロータリーの目的」の前文に曰く「意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育むことにある」〜とあります。改めて事業の基礎としての理念を大事にしていかなければと思うのは「ガラバコス文化?」を大事にしてきた私の様なシニア会員だけなのかもしれませんが。

(2019年01月07日)

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