ロータリアンの広場 |
2730地区 PDG 菊地 平(ジャパンカレント・ロータリーEクラブ)
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前回の続きを述べて行きます。前編は先週の週報5月22日アップされています「一生成香」を併せてご覧ください。 このブロードバンド事業は、新聞にも度々報道され、時代先取りとPRされたものでした。ところが、山間辺地の事ですから、県の試算通りにはなりませんでした。利用者数が伸びなかったのです。 さらに悪い事には150本のアンテナが落雷による被害で、想定外のこととなりました。落雷の度に、かなりの出費となって、出血が止めようがない事業となってしまいました。山間部ですから、やたらと落雷があるのです(現在は機材がしっかり改良されています) アンテナといっても電信柱が山の中に林立しているのを想像してみて下さい。300人からのお客さんは居るし、やめるに止められない事業となって行ったのでした。 事業資金確保のための窮余の策で、この事業を切り離して、資産を割安でもいいから売ろうと、資格者と設備と事業の売却に取りかかりました〜 償却後 簿価6000万円の設備です。 しかし、〜〜そう簡単に売れるというものではありませんでした。 本業のソフト開発の仕事は、東京に営業所を置きまして、大半は東京からの受注と 県内自治体・県内企業のシステムの受注があり、一方では宮崎県立病院・県立延岡病院・県立日南病院のシステム保守管理でこちらは順調に推移していました。 〜悪いことは、連続してくるもので、東京の一番の大口の同業発注元が6月初め突然整理されることとなってしまい10人10ヶ月分のやってきた仕事がゼロとなりました。 最も収益性の高いソフト開発事業4000万円分のキャンセルとなりました。当時、宮崎県内最大の建設業者が290億の負債で倒産した同じ頃です。東京でも同じことが起こっていたのでした。
それでも平成20年8月お盆までは、倒産までは、考えていませんでした。
何とか、頑張ってみようとしたのでしたが、そのために、家内の取って置きの老後資金を使い、生命保険までも解約させて使い。
〜〜しかし、受注分までキャンセルになるという風評被害は防ぎようがないと判断致ました。
勿論。経営者の私と息子社長は、丸裸になってしまいました。
債権者会議が2年間にも及びましたが、その間債権者は一人も出席されませんでした。
管財人・弁護士も驚いていましたが。まだ5か町村に施設しましたブロードバンド設備6000万円分の財産処分がはっきりするまでは会社整理の解決とはならないわけで。
最終的には宮崎県の配慮で6000万円の設備を全額無償で、町村に譲渡すると言う方向で解決しました。また消費税300万円を国に前払していましたのを管財人が国から取り戻す作業にも同時並行で解決に2年を要しました。
弁護士費用の300万円は前金でしたから〜〜倒産するのもお金が無いと倒産もできないわけです。この工面も大変ではありました。 (2017年6月1日)
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