ロータリアンの広場


「ロータリーの規定審議会は意味があるか?!」
2560地区 小山楯夫(新潟)
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2560地区 小山楯夫(新潟)

 規定審議会は、3年に1度4月に世界各地区から選出されたガバナー経験者が米国シカゴに集まり、クラブ、地区、RI理事会から提出され、承認された新規、或いは改定を必要と考えられる制定立法案の審議を4〜5日間かけて行うハードなRI立法機関である。ここで決まる法案の採・否は、RI定款の改定は3分の2、他の立法案は多数決で決まる。そして、審議会終了直後の7月1日から発効し2020年2月頃、正式条項文に書かれ手続要覧に掲載し発行されることになる。

 標準ロータリークラブ定款 第18条 ロータリーの目的の受諾と定款・細則の順守には、「会員は、会費を支払うことによって、ロータリーの目的の中に示されたロータリーの原則を受諾し、本クラブの定款・細則に従い、その規定を順守し、これに拘束されることを受諾するものとする。そしてこれらの条件の下においてのみ、会員は、本クラブの特典を受けることができる。各会員は、定款・細則の文書を受け取ったかどうかにかかわらず、定款・細則の条項に従うものとする。」とある。この定款第18条を順守している会員がどれだけ居るだろうか? 大体、定款・細則に目を通した会員、クラブ理事、ガバナー補佐、地区指導者、ガバナーがどれだけ居るだろうか? 誰が順守を監視しているのだろうか? 「ロータリアンは、自ら厳しく律して一切牴触しないで活動している」と言うのだろうか? また、牴触しても互いに寛容と友情の精神?を以て、黙止しておれば済む話だろうか?

 世界中の文化が異なる各地区から立法案が提出され、審議され採決される。何れの決定であろうが、「良し」と信じて提出した立法案が、歴史・風土や思想の違う代議員から否決されたらどうするだろうか。 「どうせ誰も監視していない」となれば、以前からの都合のいい条項を踏襲する事になり、規定審議会の採決とは、結局徒労に終わり条文は絵に描いた餅と化す事になる。RIは地区を、地区はクラブを、クラブは会員を厳しく定款・細則違反を監視し、宣告しなければ、折角の定款・細則(手続要覧)も唯の飾り物に過ぎず、無規則状態、言葉遊び同然である。RIは、文化・環境・思想の違う538の地区、35,800のクラブを擁する組織である。当然、それらを管理・運営・指導・助言するには、ある程度共有した規則が必要である事は解かる。然し、どうせ順守されない、罰則なし同然の定款・細則を、3年毎に莫大の経費(会員1人1ドルとして、1,214,363ドル=1億3千3百58万円)を全会員から徴収し、538名の代表議員を招集する必要性を感じない。「お祭り騒ぎ」と言えば言い過ぎだろうか。こんな大金が容易に集まるなら、世界で必要な所に寄付するか福祉・慈善活動に使えばいい。RI組織の肥大化、官僚化、トップ・ダウン化の兆候が顕著である様に感ずる。

 今回の提出立法案は、合計117、日本13地区から25、RI理事会から26、インドから16、米国から15、その他フランス、イギリス、オーストラリア、ナイジェリア、南アフリカ、韓国などである。RI理事会提出案26件中21件が採択。一方、日本からの提出立法案25件中6件が採択された。117件中47件採択、70件の立法案が否決、撤回、或いは理事会付託などの処分となった。
 世界のロータリアンと、日本のロータリアンのロータリーに対する考え方が乖離している様である。「明日のロータリーは何処へ行く?!」。今回もめでたく規定審議会が終わった。諸君! 7月1日発効する、新しく採択された制定案を順守する覚悟はできただろうか。

(2019.05.12)


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