「FellowshipとFriendship」
2560地区 新潟RC 小山楯夫

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2560地区 新潟RC
小山楯夫

 ロータリーでは、よく“親睦”という言葉が使われる。「親睦第一」とか「親睦とクラブ活動は両輪」とか、折に触れ目、耳から入ってくる。
 手続要覧、ロータリー章典、委員会などの手引書の項目には英語と和訳が記載されている。私の知る限りではすべてFellowshipと記載されている。Friendshipの文字が見当たらない。日本語に訳されたこれらの書には、Fellowshipがすべて“親睦”と訳され記載されている。果して、この訳で良いのだろうか。
 因みに英和辞典でfriendshipを引いてみた。そこには、友情、親交、などとある。次にfellowshipを引いてみた。仲間であること、同僚、同士、共同(同好者の団体)、(同業)組合員、親睦、特別研究員、などがある。大体同じように感じられるかも知れないが、ロータリーでは意識的にFellowshipを用いているのは何故だろうか。逆に、何故Friendshipを使わないのだろうか。

 和訳専門プロがそう訳しているのに、私ごときがとやかく言う筋合いのものではないが、Fellowshipは組、組織、同士など目的、理念が同じ者同士の意味だと思う。では、Friendshipはどうだろうか。これは、目的や理念が違っていても、親しい友人、学校時代のクラスメート程度の友達であり絆の強さが違う。時々会ってお茶を飲んだり、飲食したりするくらいの付き合いはFellowとは言わないようである。

 ロータリーの会には、何かと飲食がつきものである。決して懇親会や親睦会を否定するものではないが、それとFellowshipとは異なるようである。
 ロータリーが変てこになってきたのは、奉仕の理念を脇に置き、親睦を優先し、「楽しいロータリー」、「楽しくなければロータリーではない」などと長い間言ってきたことも、一つの原因ではないだろうか。勿論、「源流の会」会員同士はFellowである。

 1989年 RI会長ヒュー・アーチャーのテーマ「Enjoy Rotary」は「ロータリーを楽しもう」と和訳された。和英辞典で“享受”を引くとenjoyとある。享受は語呂がよくないかも知れないが、「ロータリーを享受しよう」でも成り立つように思うが、意味が少々違ってくる。ロータリーを良く理解しないとロータリー用語を和訳するのは大変難しいことである。因みに「ideal」、「service」などはどう訳すだろうか。

(2014.03.15)

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