ロータリアンの広場


「薄れていく職業のかおり」
2680地区 PDG 久野 薫(神戸東)
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2680地区 PDG 久野 薫

 一業種一人制度のお話しでその基礎をなすものが職業分類表であります。1960年前半まではRIにGuide to classification という職業分類の規準がありましたが1968年撤回され、現在は各クラブの自治権に委ねられています。然し職業分類表が不要になったのではありません。作成は義務づけられたものなのです。
 2001年の規定審議会で10%ルールが出来ましたので会員50名までのクラブは5名まで、51名以上のクラブは10%まで同一の職業分類(小分類)が許されております。2004年RI理事会はCLPの有用性を各クラブに推奨しました。CLPでは、



1.会員増強委員会
2.クラブ広報委員会(公共イメージ委員会)
3.クラブ管理運営委員会
4.奉仕プロジェクト委員会
5.ロータリー財団委員会の5つの常任委員会を推奨し、これに準拠して、2008年以降手続要覧の推奨ロータリークラブ細則からは職業分類委員会の記載はありません。

 したがって、その任務であった「毎年8月末までにクラブの職業分類表を見直すこと」という記載も無くなっています。記載はなくなっても職業分類表の重要性にはいささかの 揺らぎもありません。しかもクラブによってはCLPに準拠したクラブ細則を採用してはおりません。したがって職業分類委員会の任務として、いまだにこの規定はクラブ細則に 記載されております。職業分類表に掲載される職業はuseful occupation (有用な職業)と定義され、「ロータリーの目的」にもこの文言が使われています。

 1922年以前にはlawful occupation (合法的職業)と表現されていたようです。さらに単なるlawful ではなくlegitimate occupation (正業)であることが暗に要求されてい たと言われます。この間の事情を東京事務局に問い合わせましたが、あまりにも古い文章で、詳細は不明ということでした。

 ところで、合法でありながら正業でない職業とは何か?合法でありながら役立たない仕事って何か?と問いたくなります。その解釈は個人によって異なるでしょう。今では、 正業でなくても、有用でなくても(もしそんな職業があるとしたら)、合法的な地域の職業は、すべて分類表に網羅されなければならないのです。それがガイ・ガンディカー の「ロータリー通解」で言う「ロータリー大使説」の意を体することだと思います。

 それにしても、現在では職業を持たないロータリアンは世界では20%を超えると言われますし、2013年の規定審議会では専業主婦の入会も許可されました。ロータリーから 職業のかおりは薄れていっております。職業奉仕を謳うロータリーはどこに行くのでしょうか。

(2016.06.29)

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