ロータリアンの広場


「社会奉仕に関する1923年の声明」その1
2830地区 元RI理事 黒田正宏(八戸南)
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2830地区 元RI理事
黒田正宏

 ここ数年間「社会奉仕に関する1923年の声明」の「手続要覧」での記載が、私達日本のロータリアンにとっては大きな問題となっていました。まず2008年9月号の「ロータリーの友」に渡辺好政・小沢一彦両RI理事が詳細に報告しています。次いで2009年6月号の「ロータリーの友」に小沢一彦RI理事が報告しています。今回の報告はその流れに 続いて、2010年1月と6月のRI理事会の内容です。

 前々年度から「社会奉仕に関する1923年の声明」について、RI理事会では「歴史的な価値を有するもの」と考えたわけですが、これに対して様々な意見がRIに届きました。 なかには元RI会長から「歴史的という表現はこの声明の価値を失うことを意味する。歴史的という言葉を削除して「ロータリー章典」にも残すべきだ」という意見がRI理事会に文書で届けられました。

 そこでジョン・ケニーRI会長とエリック・アダムソン副会長らを中心とした執行委員会で2010年1月のRI理事会に「X―4:1923 Statement on Community Service (社会奉仕 に関する1923年の声明)」として提案されました。その時、私は日本から1名のみのRI 理事でしたので強い責任を感じ、1月のRI理事会で私はもちろん発言しましたが、これまでの歴代RI会長や日本の先輩理事の意向をRI理事会メンバーは知っていたのか、それほど強い反対も無く以下のように決定しました。

「X−4:社会奉仕に関する1923年の声明」 決定:2010年1月の理事会は、

1.ロータリー世界のいくつかの地域は、社会奉仕に関する1923年の声明を重要と考え  ているので、今後の「ロータリー章典」および「手続要覧」の改訂版にこの声明を記載するよう、事務総長に要請する。また理事会は以前、この要請の趣旨に反する決定をしたが、それを破棄する。
2.2010年6月理事会で再検討するために、本声明のどの部分がもはやロータリーの原理に合わなくなっているか、あるいは、「ロータリー章典」と矛盾するかを確認しておくよう、事務総長に要請する。
 しかし、この決定事項2による「6月での再検討」次第では、また逆転する可能性も否定できません。そこで、私なりに声明文の内容検討と、討論の準備をすすめました。同時にRI理事やRIスタッフに私の考えを説明しました。すると「現在のロータリーは理論だけよりも、実践を第一としているとおもいますが?」と素直に感想を述べたかたもいました。

 さて、2010年の4月25日から30日までシカゴで規定審議会が開催されました。この前後が、他のRI理事やRIスタッフに会って、私の考えを説明できる良い機会となりました。

 この規定審議会に提出された決議案10−182は、釧路北ロータリークラブからのもので「社会奉仕に関する1923年の声明の第1項を、奉仕の哲学の定義として使用することを検討するようRI理事会に要請する件」です。この決議案の内容は第1項だけですから、予想通りに444対66という圧倒的多数で採択されました。むしろ反対に投じた代議員が 66名もおられるということが、世界における今日のロータリーの変化を反映していると考えさせられました。

 6月のRI理事会では、まずプログラム委員会で事務総長より報告された内容についての討論がおこなわれました。声明文の序論と第1項については誰も異論はありません。 第2項の内容から第6項にいたっては現在のロータリーとの相違が指摘されました。

(2016.09.12)

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