会員増強セミナー「会員増強について」(T)
2520地区 PDG 桑原 茂(塩釜RC)

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2520地区 PDG 桑原 茂

 只今は丁重なご紹介を賜り大変恐縮をいたしております。
 私は国際ロータリー第2520地区塩釜ロータリークラブ所属の桑原茂でございます。宜しくお願い申し上げます。
 私は29歳で塩釜ロータリー・クラブに入会をいたしました。伝統あるクラブに若者が入会したことで、周囲ではかなり抵抗があったようです。
 私は一日でも早く多くの会員の方々と、交流をして行こうとあらゆる奉仕活動に多く関わり、活動をさせていただきました。その結果41歳で伝統ある塩釜ロータリー・クラブ46代目の会長に就任致すことが出来ました。今クラブ会長時代を振り返ってみますと、会員全員が参加出来る奉仕活動をと思い、少し無理をした計画を立て行動をしてきたと思います。どの方法も生意気な若い会長としては、効果的な方法とは言えませんでした。それよりも会員のニーズはなんであるのかを理解したうえで行動した方がはるかに効果があったように思います。
 だいぶ前になりますがロータリー・ソーシャル・ネットワークを見ていた時に、会員増強・会員維持・クラブの強化・ロータリーの組織に対する会員の見方などに関する意見交換がとても面白いので、興味深く見ておりました中から3人の方々の意見を紹介させていただきます。
 まず始めにオーストラリアのロータリアンは会員維持について、このように話をされております。「クラブに新会員が入会したことで、クラブは新会員を素晴らしい積極的な会員だろうと勘違いをしてしまいがちです。でも、新会員の意欲を掻き立て、新入会員が参加できるクラブ活動を保ち、やりがいのあるプログラムを持ち続けないと、入会した会員もそのうちプログラムに参加しなくなってしまうでしょう。」と言っておりました。

 次にアリゾナ州サンシティーのロータリアンは、年齢について
 「ロータリアンの年齢は除々に高齢化している。毎年ロータリアンは平均10%の会員を失っている。このロスを始め、クラブを強化するには、常に会員を増強しなければならない。多くの資質の高い若い会員を入会させなければならない。そのようにしていかないと良いバランスは崩れる。」と言っております。

 また、日本のロータリアンは、新しい会員の資質について、このように言っております。
 「過去において、多くのロータリアンは、ロータリーと言う組織の本当の意義を知らないまま、自分のビジネスにとって有利になると言うことで、ロータリーに入会いたしました。その結果多くのロータリー・クラブはロータリーについての教育を受けなかった新しい会員によって、クラブ自体がだんだん軟弱になって来たのです。」

 皆さん、この三人の方々の話は、私たちが今日直面している課題の真髄を語っていると思いませんか。この会場の多くの方が賛同しているのではないかと思います。
 規定審議会、国際大会、地区協議会、各種セミナーまたは例会でさえも私たちは「若い方を入会させるべきだ。」「会員にロータリーのプログラムを教育させるべきだ。」「現会員を維持しなければならない。」「会員にロータリーのプログラムを教育しなければならない。」と呼びかけていますが、この105年に渡って、世界各地でロータリーが討論している議題は、決して新しいものではないと気がつきませんか。だからといって、これらの懸念に対する重要性が薄れたということではありませんし、積極的にこれらの問題に対処する必要性がなくなったということでもありません。

 皆様は会員に関する統計をご存知だと思いますが、世界的に会員数は減少し右肩下がり、または良く見ても、静止状態になっています。会員の増加がみられるところでは、ただ新しいクラブの設立によって会員が増えています。私たちは会員の自然減少について話をする場合もありますが、この様な現象が組織にいかなる影響を与えているかを、真剣に考えていないのではないでしょうか。現在の会員数は120万人で7年前の会員数も120万人でした。そして過去7年間に入会した会員数も120万人であった事を考えてください。
 私たちはロータリー・クラブの会員であるという価値を薄め、ロータリーというブランドに傷をつけているとは思いませんか。
 また、新会員の問題について各地区でいろいろお話がでておりますが、新会員の入会に問題があるのではありません。
では何が問題なのでしょうか。
会員維持でしょうか。
 会員の維持に関しては、会員の問題を話題として取り上げて以来、常に取り挙げられてきた問題ではありませんか。毎年会員増強で成功を成し遂げる事が出来なかった場合、私達は「会員維持」に力を入れるべきだと、クレム・レヌーフ元RI会長は1978年にこのことについて言及していることをお忘れなく。

 私達は新会員の入会と既存の会員の維持に数年間、力を入れ続けてきましたが、しかし未だに問題を解決しておりません。私達は新会員の入会と既存の会員の維持が問題の解決策であると言う考えをやめること。違う視点、全く異なった見方から問題を直視しなければなりません。供給側の立場からではなく、使用者の観点からロータリーを見るべきです。簡単に申し上げますと、私たちが考えている問題は、カスタマーサービスです。もっと具体的に申し上げますと、私達はカスタマー(顧客)のニーズを特定する必要があります。

 今年で私の経営している会社が創立65年を迎えました。父から受け継いで最初の20年間、私は毎年売上目標を立てておりますが、その際販売面で10%-15%の伸びを予算に組み込んで参りました。今まではそれ以上の成績を挙げる事が出来て参りました。しかし2006年以来売上は10%-20%ほどダウンをいたしております。20%の減少を補うには単に経費の節約だけでは不可能です。経済不況が続く中で必要とされている事は、自分の顧客がだれであるかを明確にし、顧客のニーズは何であるかを確認することが、重要であると考えます。   次に続く →

(2013.12.24)

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