「コロンビアとシカゴ旅行記 その2」
ミズーリ州立大学はコロンビア校だけで、3万数千人。広い敷地に赤レンガの建物郡とコンクリートの建物郡に別れている。Teaching Assistant Professor のPh.D.Nick M.Watanabe さんは大学でPark、Recreation、Tourism、Sport Management Emphasis の部門を幅広く受け持つ日系2 世。奥さんは中国人。
渡辺さんとAmandaさんに案内されて赤レンガの建物郡だけを案内される。どの建物かは分からないが建物出口のアプローチに寄付をした卒業生の名前がレンガに彫られて敷き詰めてある。名前と一緒に建学の精神であろう大学の価値観らしき約10の言葉がセメントに彫られてある。写真を撮り忘れてしまった。
大失態。高校生の一団が大学関係者らしき人に引率されてすれ違う。さながらオープンキャンパス模様。いい大学だけど留学するのに年齢制限は?日本からの留学生数約30 名に対し、韓国100名、中国250名とはどういうことよ。お昼は学内のレストランへ。経営・調理・接客などを学生がスペシャリストとして学べるよう運営されている。一般市民も利用できるが会員制なので、権利を買わねばならない。記憶があいまいなのだが年間5 万円程度?渡辺氏にとっても高額なので買えてないそうだ。美味しい昼食は市長を囲んでいただいた。
午後は市長もお孫さんと遊びに行かれた農場へ。徳光の村が数個も入るほど(約370万坪?)の広大な農場を経営している。トラクターにひかせる藁葺きのトレーラーに全員乗り込み農場を案内される。見渡す限り地平線までが彼の農地で、右側はとうもろこし、左側には大豆を栽培。殆どがエタノールや家畜の飼料。枯れてはいても関係なく順番に収穫するらしい。とうもろこし畑の迷路は手作りというけれど、迷い込んで出てくるのには2 から3 時間かかるとか。
夕刻からは公式行事。市庁舎前に鍵穴のモニュメント。説明では公共工事費用の1%は、アートの予算に向けられることになっているとか。市議会議場は、議員席が正面にあって、市民の傍聴席に対峙している。議員間での議論というより市民との対話・議論が主体のような配置。一寸不思議。姉妹都市締結25 周年記念式典は、コロンビア市民50 名程が集う中、コロンビア副市長、福田会長の挨拶と記念品の交換。姉妹都市記念写真展のオープニング・テープカット。
市庁舎ロビーでの軽食のレセプションと続けられた。非常に和やかで平和的な雰囲気の中に次の夕食会場へ移動となった。
10月29日は昨日とはうって変わって生憎の雨。朝食は昨日の反省からか、メニューはセットされてしまっていて選択できず。近年急激に業績を延ばしている市内のチョコレート屋さんの見学。工場は2 階で見学コースもあり。壁・床・天井のペイントが楽しい。
お昼は、コロンビア・ノースウエスト・ロータリークラブへメーキャップ。
ビュッフェの昼食を到着した人から各自で取り始める。そのうち隣のスペースに新たなテーブルをセット。予定の人数をオーバーしたようだ。例会は会長がSA(司会)も兼ねて始まり終わる。卓話の最中も質問が飛び交い活発な印象。
例会場を後にするとさすがに田舎町。ちょっと走ると自然が一杯。森林公園が市民に憩いを与えてくれる。MKTトレイルはミズーリとカンサスの間を走っていた鉄道の跡を遊歩道にしたもの。楽しいのだろうけど、傘をさしてのトレッキングはいたしません。
かわりに、渡辺さんの口添えで、ミズーリ大学のアメリカンフットボール競技場を見学する。建物入り口で私たちを案内するのに待っていてくれたコーチは、雲をつくような大男。建物の外には芝生席(?)と椅子席が。芝生での観戦は、ほぼ無料。椅子席は約$10〜。ところが、建物内部の席は$6,500 とか貸切ルームは$50,000とか・・・もっと高かったかもしれない。余りの高額に記憶がズタズタ。卒業生のエリートが、ワインやビールを片手にわいわい観戦してるんだろうと思い浮かべる。いぇーい!!!建物の外の眺めもちょうど紅葉の時期できれいきれい。
ワイン工場へは夕方に。楽しみな試飲でも、味音痴の私はただ飲み過ぎないように口の中でコロコロさせるだけのつもり。
さよならレセプションは季節の終わりの野外でのパーティ。夏時間のおかげでまだ明るい。雨に煙るミズーリ川は薄ねずみ色に。両岸には黄色く変わった広葉樹が。会場はそれらを望む東屋のデッキ。電気ストーブをともしながら、ワインと軽食とコロンビアの皆さん。出会いと別れの会話にふさわしいロマンチックな雰囲気。Professor Martin Holman さんは日本語学科の教授で人形遣い。長浜・四国・長野の人形浄瑠璃などに造詣が深い。尾口のでくに興味を示された。来年夏、長野で合宿の折に来市すると意欲的。コロンビア大学のProfessor and Chair Art Department Mr.Mike Sleadd さんは、金城大学さんとの交流が最近ないのは不思議だとおっしゃっていた。渡辺教授はイリノイ大学で奥さんと知り合い結婚されたとか。奥さんも広義の旅行関係をテーマに博士課程で研究されている。到着日に運転手さんと間違えたMs.Renee のご主人。
間違えてごめんなさい。素敵な人々との出会いと別れ、次から次とワインのボトルが空になる。 最終回につづく

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