「コロンビアとシカゴ旅行記 最終回」
2610地区 中川英治(白山RC)

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 コロンビア最後の日がやってきた。アメリカでも先進的な取り組みをしている老人ホームを視察。この施設への入居資格は一定の収入がありかつ過多な収入のない人でなければ入れない。個々人は独立しているけれどもコミュニティとして団体生活をも楽しめる。各人に与えられるスペースは2ベッドルームとリビングにダイニング。バスタブ付きトイレと別にシャワー付きのトイレがある。プライベートにお客がいつでもお泊りできるような作りになっている。パブリックのスペースとしては、ロビー、団欒室、食堂、ビリヤードとお酒を楽しめる娯楽室、ちょっとした作業をする部屋、ルームランナー3台の部屋。全てバリアフリーだ。
 野外にはバーベキュー・コーナー、パットゴルフが3ホール。広場の周りは散歩ができるように設計されている。ソフトの面でも配慮が行き届いている。入居者の食事は、自炊でもまかないでも選ぶことが出来る。

 定期的に施設のワゴン車を町まで走らせて入居者の便に供されている。入居者が団欒室でゲームをしたりハロウィーンのしつらえをしたり、自発的に協力し合って施設の環境を楽しむように仕向けている。病で寝たきりになった場合でも終の棲家として最後を迎えることも出来る。独居老人の事を思うと、実に快適で安全なシェルターだと思う。
 コロンビアモールで最後のお買い物と昼食などをめいめいが自由に過ごして空港へ。残念ながら予定の飛行機は機材の都合でシカゴ空港到着は約1 時間20分の遅れ。ここでニューヨークへ向かう高崎夫妻とお別れ。シカゴのホテルはリバーノース地区の繁華街。ラッシュアワーにぶつかった事もあってチェックインは19時頃になってしまう。
 夕食はホテルすぐ近く徒歩1分の居酒屋風イタリアン・レストラン。地元での評判高く満席状態。お店全体ワイワイガヤガヤ大騒音。喧騒がかえって心地よく食がすすむ。ビールとワインで更に大満足。疲れきっておやすみなさい。

 ホテルの朝食は6時半から。ビュッフェスタイルで適当に。生憎の雨。でも暖かい。10度前後を予想していたのに16度もあってシカゴらしくない。
 シカゴ美術館へはオープン前に到着。ライオン前で写真を取ったり摩天楼を見上げたりで時間が過ぎる。スーラ作「グランド・ジャット島の日曜日」がある。ゴーギャンが、ロートレックがウッドの「アメリカン・ゴシック」がそれぞれ額縁にガラスのはめこみなしで、生で、見られる。予定時間は2時間だったが30分追加。でも全然足りない。こんなの上野へ来たら大行列間違いなし。
 昼食は、ロータリアン・Mr.Soniさん経営のインド・レストラン。Hotで美味しい。ビールがいける。昼間から?
 お昼のあとは、定番のウィリス・タワーへ。シカゴ一高いビルだけど雨と霧と雲で視界は殆どゼロ。エレベーターに乗る前に係りの人から何にも見えないけど本当に上がるの?なんて念押しされる。それでも一瞬だけど、雲の合間から下界が、街並みが望めた。

 最後は、ループを通り建物を眺めながらネイビーピアーへ。ミシガン湖を見たりショッピング・モールを散策したり。ハロウィーンの衣装で盛り上がっている人々がいる。
 最後の夕食はステーキハウス。個室でフルコースをいただく。ナパヴァレー産のカリフォルニアワインが口当たりよく最後の夜にふさわしい豪華な雰囲気で締めくくれた。いよいよ明日は、故郷へだ。
 エヴァンストン(ロータリー本部のある町)へは約40分。ラッシュをみこして1時間を予定した。道中ミシガン湖に並行して走る。琵琶湖と同じく海だ。曇天のせいで湖の色は青々としてはいないが薄水色で綺麗。

 本部ビル周りで少し時間を。予約は9時30分。少々早いが16階の受付へ。Mr.Paul Carpenterさんと高橋玲子さんの日本語通訳で、ロータリー創設の祖ポール・ハリス記念室。初めての会合が開かれたガスターバス・ロアの事務所(ユニティ・ビル711号室)。歴代会長の写真。歴代理事の写真。会長の部屋。エレクトの部屋。大口寄付者の写真。アーチ・クランフ(ロータリー基金創設者)のレリーフ。などなどロータリー史の遺産などを案内していただいた。
 予定の時間を少々オーバーしてシカゴ空港へ。順調に成田へ。機内で年配のスッチーからMr.Sakeなんて呼ばれて飲みすぎ要注意のマークを貼られたりして。いいえ貼られてません。あ〜あ楽しかった。それにしても無事に帰れてなにより。みなさんに感謝。ありがとうございました。

(2013.11.27)

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