ロータリアンの広場


シェルドンの職業奉仕理念
モットーの真意 2
2680地区 PDG 田中 毅 訳(尼崎西)

田中 毅PDG

 シェルドンの文献を日本で探すことは、最初から絶望的でした。当初は年に何回か、シカゴやニューヨークを訪れて、ワン・ロータリー・センターやシカゴ・クラブ、古本屋を回りましたが、結果として数冊しか発見できず、これも無駄足に終わりました。ただ唯一の収穫は、RIがThe Rotarianと国際大会の議事録を売りに出していることを知り、それを全部一括購入したことです。 そこで、インターネットによる検索に方針を転換しました。ウエブ上で連邦図書館の蔵書リストを見つけ、市場にはシェルドンの著書が多数存在することを知りました。

 その後、ウエブ・サイト上にアメリカの古本屋のネットワークがあることを見つけたので、それを利用して、書名を指定して発注したところ、数多くの本を集めることができました。誰も買う人がなかったためか、当初は豪華な古本の原本を10ドル前後で買うことができましたが、発注を重ねるごとに徐々に、新しい本の発掘は困難となり、それに伴って価格も上がっていって、最近では500ドルの値がついている模様です。私としては、カタログにある全ての本を買い尽くして、収集は終了しているので、問題はありません。

 最近は、アメリカのグーグル検索サイトに、「arthur sheldon」とか「sheldon school」というキーワードを打ち込んで、いろいろな情報を探る、いわゆる、ネット・サーフィンをしています。ほとんどは期待外れの情報であったり、所謂フェーク・ニュースですが、中には新しい発見もあり、シェルドンの家族構成やお墓の情報や、シェルドン・スクールの変遷などは、この方法で探し当てたものです。 1980年の大晦日に、徒然なるままにネット・サーフインをしていると「business philosopher」という聞きなれないページに到達しました。よくよく調べると、これは、シェルドン出版社が1904年〜1930年代にかけて出版していた月刊誌を紹介したページであることが分かりました。

 何処かの誰かが、この雑誌を見つけて、マイクロフィルムでウエブ上に挙げたものと思われます。写真としてのPDF文書をテキストとして読み込むには、膨大な時間と労力を要します。正月中をかけて、この雑誌を読み込んでいたところ、1月6日の深夜に、「business philosopher 1920年12月号」に、シェルドン自身が書いた「The Meaning of Motto モットーの真意」というコラムを発見しました。 今まで、多くの人が、He profits most who serves bestの意味について、あれこれと論争を続けてきましたが、その論争に終止符を打つべき、シェルドン自身がこのモットーを解説する貴重な文献を発見した歴史的な瞬間でした。全身に戦慄が走りました。 私は今まで数多くのシェルドンの文献を翻訳した結果、シェルドンの考え方には、宗教的要素を含まない経営学に基づいた唯物論的な思考であると解説してきましたが、全くその通りであることが分かり、安堵いたしました。

(次号に続く)

(2019.03.25)

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