ロータリアンの広場


新元号 令和の出典と解釈 2
2680地区 PDG 田中 毅 訳(尼崎西)

田中 毅PDG

 政府も、元号の考案者も、出典は「古事記」であると説明しているにも関わらず、親中国派と思われる某テレビ局が、出典は中国であると主張した。
中国の梁王朝(502〜557)に皇太子の昭明太子によって編纂された「文選もんぜん」にも、令和が使われているという、異論であった。
「文選」は、奈良時代の貴族の教養として、広く読まれていたため、古事記の詩の中に引用された可能性も否定できない。
そこで、「文選」を詳しく調べると、張衡が詠んだ「帰田賦」であることが判明した。

原文(漢文)
於是仲春令月,時和氣清;原隰鬱茂,百草滋榮,王雎鼓翼,倉庚哀鳴;交頸頡頏,關關嚶嚶,於焉逍遙,聊以娯情。


解説文(漢文)
正是仲春二月,氣候溫和,天氣晴朗。高原與低地,樹木枝葉茂密,雜草滋長。魚鷹在水面張翼低飛
黃鶯在枝頭婉轉歌唱, 河面鴛鴦交頸,空中群鳥飛翔,鳴聲吱喳,美妙動聽。逍遙在這原野的春光之中,令我心情歡暢。


 解説文を参考にした、いささか漢文には造詣深き、我流の解釈は次の通りである。
 頃は春も半ばの二月、気候温和にして天気晴朗なり。小高き丘にも、広がる野にも、木々は鬱蒼と生い繁り、野原を埋め尽くす草葉は緑濃し。
 魚を求める鷹は翼を広げて水面をかすめ飛び、枝に止まりし黄鶯は美しき声で囀る。
 川面には鴨が行き交い、空には鳥の群れが飛び交う。
 妙なる動きと音色が響き亘り、春の光の中で遥か遠くの野山に伝わり、我が心も喜びに満つ。


結論
 解説文によれば、令月を麗しい月とは訳さず、睦月 (一月)、弥生 (三月)と同様に旧暦二月を表す名詞の熟語と訳しており、この場合、令の文字そのものは意味を持たないことになる。文法上では片や名詞熟語の片割れ、片や形容詞であり、単に近い距離に並んでいるだけである。
 二つの文字に、何らかの意味を込めたり、韻を踏んだりするならいざ知らず、漢字のみで書かれている中国の古い文献を検索すれば、令と和を含んだ文章は、数限りなく見つけることができる。この論法で通せば、全ての漢字文章は、出典、中国となる。
 しかし、この新元号の真意を理解しようとすれば、梅の花を介して詩を詠む宴を催すという深い意味を持たせた令と和という形容詞の組み合わせは、日本文学の原点である古事記のみしか成し得ない表現である。従って、令と和の出典は「文選」であるという説は、学なき者のこじつけであって、この素晴らしき元号の出典は「古事記」であるというのが、私の結論である。

(2019.04.10)

===== 新元号 令和の出典 (1) =====

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