ロータリアンの広場


「椅子坐禅・例会プログラム」
2510地区 PDG 塚原房樹(札幌東)
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2510地区 塚原房樹PDG

 最近は、入会後数年でロータリーを退会する会員が多いのは、ロータリーが魅力を失ったためです。例会出席はロータリー運動の原点です。その例会がマンネリ化していませんでしょうか。  ロータリークラブの例会では、一時間の例会とすると後半の三〇分は、講演を聞くことに通常はなっています。
 親睦ということで、たまには娯楽的なことをやってもいいでしょうが、ロータリアンとしての人作りに役に立つような講演でないとあまり意味がありません。しかし外部から講師を呼ぶとしてもその講演料も大変です。地方のクラブにとって一番の悩みは、卓話者の不足ということです。

 ただわたしたちは、自分を中心としてその外部にあるものについて知るのは知識”knowledge”といい、自分そのもの、あるいは自分に内在するものについて学ぶのを知恵”wisdom”といいます。現代人は多忙のままに自分を忘れてしまっています。これが現代人の持つ一つの悩みです。時に自分の心を見つめることが大事です。先日函館セントラルクラブさんで、自分の心を見つけるのにふさわしい例会プログラムの話を聞きました。
 会員の曹洞宗のお寺の住職さん、O氏は忙しい競争社会の中で自分を見つめてほしいという思いで「坐禅に親しむ会」という例会プログラムを行ったそうです。正式な結跏趺坐(けっかふざ)は無理なので、通常の椅子に座って坐禅をしました。O氏によると職業柄が座相に出るそうです。
 終了後、「すっきりした」という会員の声が多くあり、「坐禅に親しむ会」は大変好評とのことでした。ちなみに警策に打たれた会員はいなかったそうですが、中には警策に打たれてみたかったという会員もいたそうです。

 以前にも書きましたが、例会は自分の仮面を脱ぐ場所です。人は日常生活では、仮面をつけて生活しています。社長としての顔、父親としての顔、夫としての顔など人々の期待する人物を演じています。
 仮面が強ければ強いほど、自分の本質を押さえ込み、仮の姿で現実を生きていることになるわけですから、あなたにとってその仮面が重要であればあるほど仮面を外すことは難しくなります。仮面はいうなれば身につけていれば生きやすくなるものです。しかし仮面の持つ役割に支配されてしまえば本当の自分を見失ってしまいます。人間は、どうしても自分を中心に、ものごとを考えてしまいます。
 全ての人間は自分で自覚していない素晴らしい能力を持っています。時には仮面を外して自分自身の真実の姿を鏡に映してみることも大切なことです。
 地方のクラブにも、会員の中にお寺の住職は大抵おられます。また会員にはおられなくても必ずテリトリー内にお寺はあります。時には座禅や止観・瞑想を例会プログラムに取り入れられてみたらいかがでしょうか。

(2015.06.26)


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