ロータリアンの広場


「ロータリーのバッジはいいバッジである」
2510地区 PDG 塚原房樹(札幌東)
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2510地区 塚原房樹PDG

 国際ロータリーの戦略計画には「公共イメージと認知度の向上」があります。 それは、ロータリーを外部の人に知ってもらい、そして良いイメージを持ってもらおうということです。 皆さんの襟にロータリーの記章が付いていますが、この歯車の記章を見て、それがロータリーのものだと分かる人は、ロータリアン以外ほとんどいないのではないでしょうか。そこで、外部の方がロータリーの記章を見たとき、誰もがロータリーという名を連想し、どのような組織で何をしているかということが分かるようにしようというのが、今、国際ロータリーで進めているブランディング、つまりブランド構築ということです。 しかし我々は、いいことをしている団体だと人に知らせるためにロータリーのバッジを着けているのではなく、自分はロータリアンであるという義務と自戒を常に忘れぬために襟に着けているのです。

 ロータリーのバッジはいいバッジです。デザインがいいだけというものではなく、やはりロータリーの伝統がにじみ出ているからでしょう。そのせいか、会員はいつでもどこでも、このバッジをつけています。もしバッジの着用率というものがあれば、おそらく全員100%でしょう。これに比べて出席率の方は、なかなかそうはいきません。例会への出席は時間がかかるし、規則も面倒でなかなか簡単にはいきませんが、バッジをつけるにはそんな面倒な問題がありません。これはどだい比較する方が無理ということになりそうですが、それで片が付く問題でしょうか。

 出席率の方はさて措いて、バッジの着用率は何故いいのか考えてみましょう。一口で言えば、それは我々がロータリーに誇りを持ち、バッジの効果を認めているからでしょう。それは我々が《選ばれた人》であるという事実とその意識を持っていることも作用しているでしょう。 ロータリーは、始祖ハリスを除いて、自分からロータリアンになろうとしてなれる組織ではありません。ロータリアンはそれぞれの地域社会のなかの職業を分類してそれらの業界の代表として会員に選ばれました。ただし我々が襟に着けているロータリーのバッジは先輩が長年築いてきた信用の証しなのです。   その先輩たちが築いてきた信用を我々は前借りしているのです。

 ロータリーのバッジには「ノーブレス オブリージュ」の義務が伴います。 「ノーブレス オブリージュ」とは「高貴なる者に伴う義務」の意味をあらわすフランス語です。我々は社会の模範となるように振る舞うべきだという社会的責任を自覚しなければなりません。つまりロータリーのバッジを着用するものは、先輩たちから前借りしたロータリーの信用を返していかなければなりません。ロータリーのバッジをつけることは、ロータリーの目的と精神を実現するためなのです。 他のことと同じように、立派なロータリアンになることはたやすいことではありません。けれども我々がロータリーの理想を理解し、ロータリーに負うているものを深く自省するなら誰もがいいロータリアンになれます。ロータリーのバッジはいいバッジです。それは我々の資格を表すよりも、義務を示しています。

 「公共イメージと認知度の向上」は、効果がなければ意味がありません。効果の上がらなかった宣伝とは自分の主張だけで、実際の世の中の動きが黙殺したものであり、成功した宣伝とは実際の世の中の動きに追随したものであるといえます。広報宣伝は一般の人が考えてもいないことを、どんなに宣伝技術を凝らしてみたところで人々に理解させる力はないのです。   わざわざ、ロータリアンが自分たちの功績を周囲に宣伝するのではなく、あらゆる場面にロータリアンとしての矜持を持って登場すれば、それが広報になるのです。「公共イメージと認知度の向上」は、ロータリーの思想普及の精神が表裏一体となっているのでなければ、無意味なことであると思います。

(2016. 1.12)

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