ロータリークラブへ女性の入会が認められた1989年規定審議会は、ロータリーの歴史上重要な分岐点
![]() 2640地区 PDG 米田眞理子 |
ロータリーは、ポール・ハリスと3人の友人、すなわち4人の男性で始められました。この組織に女性会員が加わるのはずっと後のことですが、創立当初は誰ひとり女性会員の存在を考えなかったに違いありません。当時は、アメリカにおいても、女性の社会進出がそれほど進んでいたわけではありませんから。
私は2010-2011年度RI2640DGを務めました。当時は日本で2番目の女性ガバナーです。そのあと毎年女性ガバナーが輩出されもう何番目とか、女性ガバナーというのは珍しくなくなってきております。女性会員の中には全体をリードでき、しかもロータリーを代表できる資質のある方が周囲にたくさんおられます。
2013シカゴ規定審議会において、私は日本初の女性規定審議会代表議員でした。受け入れ側のアメリカではちょっとした話題だったそうで、新風のざわめきを感じ取りました。シカゴ規定審議会での晩餐会では田中作次RI会長(当時)の隣席が私の席でございました。田中直前RI会長様からは「日本から女性代表議員は何人かね?」:「代表議員は私一人です」:「半分にはしたいね」そうおっしゃってくださいました。近い将来その日が来ますことを願っております。
代表議員の皆さんに忘れないでいただきたいのは、1905年と1989年はまるで別世界であるということです。従って、「ロータリーは移り行く世界に足並みを揃えるべきだと考えます」と訴えたのは、後の2000−01年度に国際ロータリー会長に就任したフランク J.デブリン氏です。これは有名な話ですがこの決定の背後には、ロータリー世界で男女を問わず多くの人々がロータリー・クラブに女性の入会を認めようと数十年にわたり活動してきたこと、また前回までの審議会で着実に賛同者を集めてきたことがありました。
この決定は大きな反響を呼びました。翌1990年には女性のロータリアンの数が2万人以上に跳ね上がったほどです。その審議会から24年経った今、ロータリーには20万人以上の女性ロータリアンがいます。そして、RI理事会やロータリー財団管理委員といった重要な指導者としても、女性の活躍が多くみられるようになりました。
2013年度版・地域別会員数アジア資料によりますと、男性会員と女性会員の割合は世界平均/男性会員81%/女性会員数19% 日本/男性会員数95%・女性会員数5% 中央・東南アジア/ 男性会員数58%・女性会員数42% 韓国/男性会員85%・女性会員15% インド/男性会員82%・女性会員18% フィリピン/男性会員69%・女性会員31% と日本ではアジアでも女性会員はかなり低い数値となっております。
(2014.01.29)