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炉辺談話(129)

クラブのRI脱会、除名

* RI脱会
クラブ自身の意思によって、RIから脱会することができます。その場合はRIに対する金銭上その他の義務を完済している必要があります。戦前、日本の全ロータリークラブがRIから脱退した場合がこれに当たります。

RI理事会は、以下の理由によって、クラブを除名または懲戒処分することができます。クラブの除名または懲戒処分はRI理事会の権限であって、ガバナーにはその権限はありません。

* RI除名
a. 会費不払
RIに対する人頭分担金、the Rotarian購読料、地区資金、地区活動資金、ロータリーの友購読料を支払わないクラブは、RI理事会においてRIから除名することができます。最近、人頭分担金未払いによって、RIから除名処分を受けるクラブが続出しているようです。
b. 機能喪失
事実上、クラブが解体したり、定期的に例会を開催することができなくなったり、その他の理由でクラブ機能を遂行することができなくなった場合は、RI理事会において、そのクラブの加盟を終結させることができます。退会者が続出して会員が数名となり、クラブを維持できなくなった場合等がこれに該当します。その場合、ガバナーは、事前に、RI理事会に終結に関する報告書を提出しなければなりません。
c. その他の理由
クラブが不祥事を起こしたり、著しくロータリーの名誉を損ねた場合、RI理事会はクラブを懲戒処分することができます。クラブには聴聞の機会が与えられ、RI理事会の決定は全員一致でなければなりません。
なお、RI定款、RI細則、標準ロータリークラブ定款に違反した場合は、本項が適用されるものと思われます。


関連規約 (RI細則)

3.010. クラブのRI脱会
いずれのクラブも、RIに対する金銭上その他の義務を完済している限り、加盟から離脱することができる。理事会が離脱通告を受理したときは、その離脱は直ちに効力を生ずるものとし、そのクラブの加盟認証状は事務総長に返還されなければならない。
3.020. クラブの再結成
加盟を終結させられたクラブが再結成を求めた場合、または同じ土地に新クラブが結成される場合、理事会は、加盟の条件として、このような元クラブに加盟金の支払いを求めるか否か、または、RIに対する元のクラブの負債の支払を求めるか否かを、決定することができる。
3.030. クラブを懲戒または除名する理事会の権限
3.030.1. 不払による終結
会費またはRIに対するその他の金銭的債務または承認されている地区資金負担金の支払を怠るクラブの加盟は、理事会においてこれを終結させることができる。
3.030.2. 機能の喪失による終結
何らかの理由により、クラブが解体し、または例会を定期的に開かず、その他機能を遂行することができなくなった場合は、理事会が、そのクラブの加盟を終結させることができる。機能を遂行することができなくなったことを理由として終結に踏み切る前に、理事会は、ガバナーに終結の事情に関する報告書の提出を要請するものとする。
3.030.3. 然るべき理由による懲戒
理事会は、然るべき理由がある場合には、クラブを懲戒処分にすることができる。但し、問責書およびこれに関する聴聞の時と場所の通知が、かかる聴聞の行われる少なくとも30日前に、そのクラブの会長および幹事に郵送されていなければならない。そのクラブには、弁護士をその聴聞における自己の代理人とする権利が与えられるものとする。聴聞を行った後、理事会全員の多数決をもって、クラブを懲戒もしくは会員資格停止処分に付し、または、全会一致をもって、クラブを除名することができる。
3.040. 加盟が終結したクラブの権利の引き渡し
RIの名称、徽章その他の記章を使用する特典は、そのクラブの加盟会員籍が終結したときに消滅するものとする。加盟が終結したときは、そのクラブは、RIの財産に対する所有権を失うものとする。事務総長は、このような元クラブの加盟認証状を回収するための措置を取るものとする。