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炉辺談話(130)

地区委員会の役割


そろそろ、次年度の地区委員の顔ぶれがでそろった頃と思います。地区委員の指名を受けた方は、インカミング・ガバナーの実質的ブレインとして、1年間、地区委員会のお世話をするわけです。頑張ってください。

* 地区委員の選考
1. 個人指名の原則
地区委員として地区委員会の仕事をすることを、「出向」と表現する人がいますが、それは間違いです。「出向」とはクラブから選出されて(現実にはクラブから放り出される場合も含めて)地区に行くわけですが、ロータリーでは、地区委員は、あくまでガバナーのブレインとして、カバナーが特定の個人を指名するものであって、クラブの意向とは全く関係ありません。「クラブに相談なしに決めた」と怒るクラブ会長やクラブ理事会がありますが、これは筋違いというものです。

2. 委員の継続性と単年度性
地区管理や特定の奉仕活動実践分野を担当するわけですから、それぞれの分野の知識や経験が豊富でなければなりません。特に実際活動の伴う、国際奉仕、財団、新世代関係の委員会では過去の実績と経験が問われます。
しかし、そうだからといって、同じような顔ぶれが続くのも考えものです。任期最高3年の範囲内で、毎年新しい委員を入れて新陳代謝を図り、特定分野における地区内のスペッシャリストの絶対数を増やしていかなければなりません。

3. DLPとの関連性
ガバナー補佐の就任条件の一つに、「地区の委員会活動で著名な実績をあげていること」という記載があります。従って、有能なクラブ会長経験者はなるべく早い時期に、地区委員に指名する必要があります。
なお、この逆、すなわち、地区委員として著名な活動をした人を、なるべく早く、クラブ会長に就任させる努力も、クラブ側で考慮する必要があります。

* 地区委員会の役割
1. ガバナーの諮問に答申する
RI細則によって「ガバナーは地区唯一のRI役員である」と定められていますが、ガバナー自身が、地区管理や奉仕活動実践分野の全てに通じているわけではありません。それぞれの分野のスペッシャリストとして、またガバナーのブレインとして、ガバナーから出される具体的な諮問事項を検討して、適切な答申をしなければなりません。

2. 奉仕活動実践に必要な情報の提供
奉仕活動実践の母体は各クラブとロータリアン個人であって、地区ではありません。しかしながらクラブやロータリアンが十分な情報を持っているとは限りませんから、地区委員会が具体的な情報を収集して、それを提供する必要があります。
具体的なWCSの情報を得るために、WCS委員が現地の状況を事前調査をしなければならない場合もありますが、これはあくまで、情報収集のためであって、実際のWCS活動はクラブが行わなければなりません。
具体的な奉仕活動の実践例をあげて、なるべく多くのクラブが参加するように要請することは可能です。また、たまたま、クラブの価値観が一致すれば、複数のクラブが共同で、一つのプロジェクトを行うことも可能ですが、地区が特定の奉仕活動をクラブに強制することはできません。
地区が一人頭****円と決めて、WCSをはじめその他の奉仕活動実践の費用を徴収するのは大きな間違いです。WCSや特定のプロジェクトが如何に素晴らしい奉仕活動の実践であったとしても、それ以外にも素晴らしい奉仕活動は数多く存在し、どの奉仕活動を実践するかはクラブの自治権の範疇にあるからです。
情報収集の手段として行われる各種アンケート調査や、情報提供の手段として行われる各種セミナーの開催は、地区委員会の重要な役割の一つでしょう。また、地区やクラブのウエブ・サイトを利用した情報提供も大切です。

3. 選考とオリエンテーション
各クラブから推薦された、各種のロータリー財団奨学生、米山奨学生、国際青少年交換学生を公平な立場から選考しなければなりません。
なおこれらの学生にたいするオリエンテーションや各種トラブル解決も、地区委員会の重要な役割の一つです。

4. 友好諸組織への支援
インターアクト、ローターアクト、RCC(ロータリー地域社会共同隊)への支援・協力はスポンサー・クラブの役割ですが、これらの組織の地区大会やローテックスへの支援や、ライラの実施は、地区委員会が協力する必要があります。