ロータリー研究会
一般のロータリアンには馴染みが薄いかも知れませんが、国際ロータリー役員、元役員を対象にして開催される会合にロータリー研究会があります。
この研究会は「ロータリー国際研究会 Rotary International Institutes 」と「ロータリー・ゾーン研究会 Rotary
Zone Institutes 」に大別されます。
国際研究会は、国際協議会および国際大会と平行して、通常はこれらの会合の直前に開かれます。
国際協議会はガバナー・エレクトに対する研修が主な目的であり、国際大会は多分にお祭りに近い会合であるに対して、このロータリー研究会は、ロータリーの国際的なリーダーが一堂に会して、ロータリーのプログラムや考え方に関して討議する、意義深い会合です。
参加できるのは原則としてRI会長・理事・ガバナーをはじめとする現役員と元理事・パストガバナーですが、それ以外の方も参加者のゲストとして登録すれば、出席が可能ですし、会場における発言も許されます。
国際協議会前のロータリー研究会は、わざわざ研究会に参加するためだけにアナハイムまで出かけるのは大変ですので、参加者は国際協議会参加者が中心になりますが、国際大会前の研究会(プレ・コンベンション)は、大会参加の日程を2日ほど早めれば誰でも参加することができます。・・と申し上げる私も、ブエノス・アイレス国際大会の前に開かれたロータリー研究会のオープン・フォーラムに参加しただけですが、会場からの質疑が次々に出されて議論伯仲し、非常にインパクトの強い会合でした。
次回のブリスベン国際大会では大会の前々日5月30-31日に開催される予定です。
ブリスベン国際研究会の副委員長をされる小谷元理事のお話によれば、例年、日本からの参加が3-4名と少ないため、この研究会では100名の参加者を募って、日本語のセッションを設け、同時通訳もつけるということですので、ぜひ参加してみてください。ただし、一般のロータリアンの方は参加できる権利を持っているロータリアンのゲストとして登録する必要がありますし、国際大会とは別に登録料がいります。
もう一つのロータリー研究会は、もともとゾーン研究会と呼ばれていたものがロータリー研究会となり、さらに2001年7月の理事会で再びゾーン研究会と呼ばれるようになりました。
ゾーン研究会は、ゾーンを単位に、原則として年1回開かれますが、日本の場合は第1、第2、第3、第4(a)ゾーンが合同して開催されます。年度によっては第4(b)も合同で開かれることもありますので、その場合は台湾や香港のロータリアンも参加してにぎやかな会合になります。
理事が選出されているゾーンがホストを引き受けて開催されるのが普通で、今年のゾーン研究会は、ビチャイ・ラタクル会長とグレン・キンロス財団管理委員長をお迎えして、11月29日-12月1日に大阪で開かれました。
主催はRI理事で、参加者は元・現RI理事、役員、役員エレクトですが、一般のロータリアンも参加者のゲストとして出席することができます。
基本となるテーマはRI理事会から要請されますが、地元ゾーンのニーズに基づいた議題を選ぶことができます。
ちなみに今回の研究会は、次のテーマについて討議されました。
1.クラブ組織、会員教育、職業倫理の遵守
2.会員増強と退会防止
3.ポリオ撲滅
4.平和と紛争解決に関する国際問題研究のためのロータリー・センター
5.識字率向上
6.米山記念奨学会
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