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炉辺談話(186)

ロータリー親睦活動(Rotary Fellowship)

毎年月6月はロータリー親睦活動月間です。日本のロータリアンはロータリー親睦活動については関心が薄く、中にはクラブ・レベルの親睦活動と混同している会員も多いのではないかと思います。ロータリー親睦活動とは、全世界のロータリアンを対象とした国際奉仕の正式なプログラムです。
 現在の国際奉仕活動は、WCSに代表されるように、人道主義に基づくボランティア活動が主流となっていますが、本来の国際奉仕の目的は、ロータリーの綱領第4項に記載されている通り、「奉仕の理想に結ばれた、事業と専門業務に携わる人の世界的親交によって、国際間の理解と親善と平和を推進する」ことです。そのロータリアン同士の世界的親交を深めるためのプログラムの一つが、ロータリー親睦活動です。

最初にできた親睦グループは1928年に結成されたエスペラント語グループで、その後多くの共通の趣味を持つグループがこれに加入して、世界親睦活動WFAとなりました。1989年には共通の職業を持つグループ、国際職業連絡グループIVCGが結成され、1992年にはこの二つのグループが統合されて趣味・職業別世界親睦グループRRVFが誕生しました。更に、2001年にはこれに健康・医療関係の親睦活動が加わって、現在のロータリー親睦活動Rotary Fellowshipとなり、6月がロータリー親睦活動月間に指定されました。

このプログラムを推進するために、各地区はロータリー親睦活動委員会を持つように推奨されていますが、地区レベルでこの委員会を設置しているのは、第1ゾーン2地区、第2ゾーン3地区、第3ゾーン1地区、第4ゾーン0というのが、日本における現状です。
 現在80以上もあるこれらのグループに、ロータリアンが個人的に入会するシステムですが、現実の問題として、個人でこれらのグループに接触することが困難であるため、地区のRF委員会が情報の提供と入会のお手伝いをするように定められているにもかかわらず、日本の殆どの地区が、この活動に無関心であるために、結果として日本のロータリアンの大部分が、同好会組織に入会していないという結果につながっています。

国際大会における友愛の広場の花形は、何と言っても親睦活動グループのブースです。多くのグループがブースを開設して、会員の交流や資料の配布やデモンストレーションを行い、大会設営には欠かせない存在になっています。ブリスベン国際大会でも、32のグループがブースを開き、沢山のロータリアンがここを訪れて、連日賑わいをみせていました。このブース設営はRIの役割ですが、現実にブースを管理するのは、地元のロータリアンの協力が必要です。これらのグループに入っている日本のロータリアンが極めて少ない現状で、2004年大阪国際大会では、どのようにして親睦活動ブースを管理するのかが心配です。

現在日本人ロータリアンが入会している主なグループは、アマチュア無線、コンピューター・ユーザー、フィッシング、飛行機、ゴルフ、囲碁、音楽、ロータリーの歴史と伝統、ロータリー・インターネット、ロータリーの切手収集、スカウト、スキー、ヨット等です。     

○       アマチュア無線 ROAR(800名)の日本支部は ROAR JAPAN(150名)と呼ばれ、毎朝 7:00から 8:15の間、7.0775MHzで電波例会が開かれており、国際大会や地区大会で移動無線局が開設されることもあります。
連絡先・・・〒160-0023 東京都新宿区4-5-2 8F  
      学校法人 東放学園内 03-3378-7601

○       ロータリーの歴史と伝統の会は、最初の例会場所「711号室」の保存や、マウントホープにあるポールハリスの墓地の整備、カムリー・バンクのハリス邸保存活動の他に、日本支部(250名)が定期的に発行する会報を通じて、初期ロータリー運動の歴史や、各国や各地域にロータリーが生まれた経緯などについてのレポートが報告されます。
連絡先・・・〒060-0002 札幌市中央区北2条西4丁目北海道ビル207
      札幌南RC内 RHHIF日本事務局 011-231-1297

○       囲碁同好会が日本、韓国、台湾が中心になって結成され、来年度の国際囲碁大会は、明春韓国テイグで開催される予定です(600名)。
連絡先・・・〒659-0092 芦屋市大原町10-1 ホテル竹園内
      ロータリー囲碁同好会本部事務局 0797-31-2341

○       ロータリーの切手収集
連絡先・・・柏市旭町8-5-7 飯塚悟郎