会長エレクト研修セミナー(PETS)
会長エレクト研修セミナー(PETS)に関する取り決めを、ロータリーの規約に基づいてご紹介いたします。PETS実施に当たっては、次の事項に留意してください。
@ 実施主体はガバナー・エレクトであり、ガバナーではありません。次期地区研修リーダーとよく相談して効果的なプログラムを策定の上、実施してください。
A 会長エレクトの参加が義務づけられており、バナー・エレクトからの免除を受けずに、PETSに出席しなかったり、免除されても指定の代理がPETSに出席しなかった場合は、クラブ会長に就任することができません。
B 3月中に1日半のセミナーを開くことが推奨されています。日本では1日しか開催していない地区が多いようです。
国際ロータリー細則
15.030. 会長エレクト研修セミナー(PETS)
理事会が決定した通り地区内会長エレクトを指導、訓練するために、PETSを開くものとするが、多地区合同のPETSでも差し支えない。PETSは、毎年、なるべく3月中に開くものとする。ガバナー・エレクトがPETSに対し責任をもつものとする。PETSは、ガバナー・エレクトの指示および監督の下に、計画、実施するものとする。
標準ロータリークラブ定款
第9条 理事および役員
第5節 役員の選挙
(c) 資格条件。各役員および各理事は、いずれも、本クラブの瑕疵なき会員でなければならない。会長エレクトは、ガバナー・エレクトから特に免除されない限り、会長エレクト研修セミナーと地区協議会に必ず出席しなければならない。免除された場合は、所属クラブによって指名された代理を必ず派遣しなければならない。この代理人は会長エレクト本人に対し結果報告するものとする。会長エレクトが、ガバナー・エレクトからの免除を受けずに、会長エレクト研修セミナーおよび地区協議会に出席しない場合、あるいは、免除されても指定の代理をこれらの会合に派遣しなかった場合、かかる会長エレクトはクラブ会長に就任できないものとする。
ロータリー章典
23.030. 会長エレクト研修セミナー(PETS)
23.030.1. ガイドライン
RI理事会は、PETSに関する以下のガイドラインを確立して、ガバナー・エレクトが理事会によって推奨されたPETSプログラムの内容を堅持することを奨励する。
23.030.2. 目的
会長エレクト研修セミナー(PETS)は、RI細則15.030.節の規定に従って、ガバナー・エレクトの指示と監督の下に地区研修リーダーによって計画され実施される、情報提供のプログラムである。その目的はクラブの会長の次のような点についての能力、知識およびやる気を育成することである。
○ クラブの会員基盤を維持、増大させる。
○ 地元地域社会および他国の地域社会のニーズに対応するようなプロジェクトを実行し成功させる。
○ 金銭的な寄付およびプログラムに参加することでロータリー財団を支援する。
○ クラブレベルを超えてロータリーに奉仕する能力のある指導者を育成する。
23.030.3. プログラム
プログラムの前述の目的を達成するために、PETSには次のような構成要素と研修目的を盛り込む。
○ 年次テーマの提示
研修目的: 年次テーマに提示されている概念を理解すること。来るロータリー年度のクラブ活動のために、テーマを意欲高揚の枠組みとして活用すること。
○ クラブ会長の責務
研修目的: ロータリークラブ会長の役割をすべての面において理解すること。その役職に付随した責任と約束事項を十分理解すること。
○ 目標の設定
学習目的: 目標設定の重要性と効果的な目標の特性を理解すること。来るロータリー年度の会員増強、奉仕活動、ロータリー財団の目標を設定するに当たり、クラブ会員を指導すること。
○ クラブ指導者の選任と準備
研修目的: クラブの目標とニーズ基づいたクラブ組織を確立する重要性を理解すること。効果的なクラブ指導者として奉仕するロータリアンにより必要される各種の技能を確認すること。来る年度のために、クラブの指導者チームの準備を整えること。
○ クラブ管理運営
研修目的: ロータリー・クラブ運営のための枠組みとして役立つ方針や手続を十分理解すること。地区とRIに対するクラブの管理義務規定を認識すること。クラブを支えるに当たってガバナーとガバナー補佐の役割を理解すること。クラブ会員に興味を起こさせるクラブ例会プログラムのために新しいアイディアを開発すること。
○ 会員の勧誘とオリエンテーション
研修目的: ロータリー会員のための枠組みとして役立つ方針や手続きを十分に理解すること。来るロータリー年度のために果敢な、しかし現実に即した会員増強目標を設定するようにクラブを指導すること。効果的な会員増強プログラムの構成要素を理解すること。
○ 効果的な奉仕プロジェクト
研修目的: 効果的な奉仕プロジェクトの構成要素を理解すること。地域社会の真のニーズを取り上げるプロジェクトを実施する必要性を認識すること。地域社会のニーズの査定を行う方法を学ぶこと。四大奉仕のそれぞれの分野における奉仕活動の重要性を理解すること。
○ ロータリー財団
研修目的: ロータリー財団の主要プログラムと活動を理解すること。来る年度のために果敢な、しかし現実に即したロータリー財団寄付目標を設定するようにクラブを指導すること。
○ 資源−どこにあり、どのように使うか。
研修目的: 責務を遂行するのに役立つ有用な方策資源に注意を向け、活用できるようにすること。利用可能な資源は、RI委員会、タスク・フォースを始め、地域社会、地区、およびRI事務局に用意されている。ボランティア組織における認証の重要性を理解し、RIとロータリー財団を通じて用意されている認証プログラムに注意すること。
○ 年度計画
学習目的: 「効果的なロータリークラブを計画するための指針」の使用方法を理解すること。帰宅後、クラブ会員と共にクラブ会長が最終化できるクラブの基本的な実施計画を作成すること。
23.030.4. 参加者
PETSへの参加者としては、ガバナー・エレクト、ガバナー補佐、地区研修リーダー、地区内のクラブ会長エレクト全員が含まれなければならない。クラブ会長エレクトの経費はクラブもしくは地区が負担することが奨励される。ガバナー補佐は、ガバナーを補佐して、自分たちが担当するクラブの次期会長がPETSに出席することを推進し、クラブ会長エレクト、ガバナー・エレクト、ガバナー補佐との間で、チームの団結を図るものとする。地区研修リーダーは、PETS
セミナー指導者チームのための研修資料を開発して、ガバナー・エレクトと共に研修セッションを行う。
23.030.5. PETS指導者
ガバナー・エレクトがPETSに対し責任をもつものとする。地区研修リーダーは、ガバナー・エレクトの指示と監督の下に、セミナーの計画と実施に責任を持つ。セミナーの指導チームは、資格の備わったパスト・ガバナーと地区委員会委員長で構成される。ガバナー・エレクトは適切なセッションにおいてロータリー財団に関する話題を提供して、地区ロータリー財団委員会の援助をすることが奨励されている。
23.030.6. 時期
PETSは3月中に1日半のセミナーを開くものとする。
23.030.7. 多地区合同PETSガイドライン
多地区合同PETS組織は、ロータリー章典のセクション16.010「多地区合同ガイドライン」から除外されており、多地区合同PETSガイドラインによって管理されている。多地区合同PETS組織は、これに関わったすべての地区が開発し承認した多地区合同PETSガイドラインに基づいて管理される。
○ プログラム
多地区合同PETSを実施するガバナー・エレクトは、プログラムのうち少なくとも3時間を、ガバナー補佐を交えたガバナー・エレクトとクラブ会長エレクトの会合のために配分しなければならない。
○ 管理
ガバナー・エレクトは、最終的なプログラムを作成し承認する責任をもち、研修指導者と本会議の講演者を選定する。地区研修リーダー、またはガバナー・エレクトによって選ばれるか、承認された指名人は、セミナーにおける研修の計画と実施に責任を持つ。ガバナー・エレクトは、多地区合同PETSのために集められたすべての基金を管理するために存在する方針と手続を適切に行う責任をもつ。また、ガバナー・エレクトは多地区合同PETS会計の財務監査諸表を適切に行う責任をもつ。多地区合同PETSへの参加を終結しようとする参加地区は、地区内クラブの2/3の承認を得なければならない。ガバナー・エレクトは、終結日の60日以内に、その決定を事務総長と他地区のガバナー・エレクトに通知しなければならない。
○ 奨励
多地区合同PETS組織は、単独地区PETSの意思決定者が、多地区合同PETSに出席するように招待することを奨励している。
○ 多地区合同方式への変更
多地区合同PETSは、多くの地区が一堂に会するPETSの運営を知り、多地区合同PETSに参加することによって、示唆に富み、やる気を起こさせる講演を聞くという利益を得ることができるように、多地区合同PETSの食事会に参加するように、単独地区PETSを招待することを奨励している。単独地区PETSの代表は、RIや多地区合同PETSに費用を支払うことなく出席することが奨励されている。ガバナー・エレクトは、地区内クラブの2/3の承認を得た後に、多地区合同PETSを行うことができる。ガバナーは、あらかじめ理事会を代表して行動する事務総長の承認を得た上で、多地区合同PETSを行うことができる。
23.030.8 PETSの管理
多地区、単独地区に関わらずすべてのPETSは、同一の考え方を持ったガバナーと連携したガバナー・エレクトの直接監督権とコントロールの下にあって、地区指導者チームとの協調を図らなければならない。
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