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炉辺談話(287)

ロータリー奉仕理念の変遷   

年度

内   容

1905.2

シカゴ・ロータリークラブが創立される

1906.2

「親睦」と「事業上の利益の増大」を謳った最初の定款が作られる

1906.12

定款に「シカゴ市の利益の推進」が加えられる
社会奉仕の概念が生まれる

1908.4

アーサ・フレデリック・シエルドンがシカゴ・クラブに入会して、職業奉仕の概念を提唱する

1910.8

第1回全米ロータリークラブ連合会年次大会(シカゴ)において、アーサ・フレデリック・シエルドンが「He profits most who serves his fellows best」を発表する

1911.8

第2回全米ロータリークラブ連合会年次大会(ポートランド)において、フランク・コリンズ(ミネアポリス・クラブ)が「Service, not self」に関するスピーチを行う。
同大会において、アーサ・フレデリック・シエルドンの「He profits most who serves best」のレポートが紹介され、「ロータリー宣言」の結語として採択される

1913.8

第4回全米ロータリークラブ連合会年次大会(バッファロー)において、ラッセル・グライナーの提案により、ロバート・ハント(シューシティー・クラブ)が「全分野の職業人を対象とするロータリー倫理訓」を作成することとなり、その後J.R.パーキンスがその作業を引き継ぐ

1915.7

サンフランシスコ大会において、「全分野の職業人を対象とするロータリー倫理訓」(道徳律)が採択される

1916

ガイ・ガンディカーが、「全分野の職業人を対象とするロータリー倫理訓」(道徳律)を収録した「A TAKING KNOWLEDGE OF ROTARY(「ロータリー通解」)」を出版する

1917

ロータリー財団が生まれる

1916−1921

「Service, not self」が「Service above self」に変化するが、誰によっていつ変えられたかは不明

1921.6

シエルドンがエジンバラ大会において、「The Philosophy of Rotaryロータリー哲学」を発表する
国際奉仕の概念が生まれる

1922

国際ロータリー・クラブ連合会がRIに改称される
RI細則第16条により「道徳律」が規範的効力を持つ

1923.6

セント・ルイス大会において、ウィル・メーニァ・ジュニア(ナッシュビルRC)、ウィリアム・ウェストバーグ(シカゴRC)の起草による決議23-34が採択される
「Service above self」がロータリーの奉仕哲学、「He profits most who serves best」が実践理論の原理と定義される

1927.6

ベルギーのオステンド大会において四大奉仕部門に分類される

1931

「道徳律」の頒布が禁止される

1932

ハーバート・テイラー(シカゴRC)が、クラブ・アルミニューム会社の経営再建のために「四つのテスト」を作る

1943

RI理事会は「四つのテスト」を正式採用する

1948

パーシー・ホジソンが職業奉仕の実践手引きとして、「Service is my business(奉仕こそわがつとめ)」を発行する

1950.6

デトロイト大会において、「Service above self」「He profits most who serves best」が公式標語として採択される(50-11)

1951

「道徳律」が廃止される

1962

世界社会奉仕プログラムが開始される
人道的奉仕活動への転換

1978

3−Hプログラムが開始される
RI主導型大型プロジェクトの開始

1980

「道徳律」に関するRI細則第16条が削除される(80-22)

1985

ポリオプラス・プログラムが開始される

1987

「職業奉仕に関する声明」を発表
クラブが実施する職業奉仕活動を巡る混乱

1989

「Service above self」を第一標語、「He profits most who serves best」が第二標語となる(89-145)
「ロータリアンの職業宣言」が採択される(89-148)

2001

「ロータリーの文書から性別限定語を削除する件」(01-678)の採択に伴って、RI理事会は「He profits most who serves best」の使用を停止
日本からの異議によって、RI理事会は使用停止を撤回

2004

「He profits most who serves best」が「They profit most who serve best」に変更される