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炉辺談話(306)

クラブ・リーダーシップ・プラン 5

2005年10月版の「ロータリー章典」に、クラブ・リーダーシップ・プランが正式に記載されましたのでご紹介いたします。
2004年11月にRI理事会が発表した文書が、そのまま記載されています。

 

17.030.6 クラブ・リーダーシップ・プラン
クラブ・リーダーシップ・プランの目的は、効果的なクラブの管理の枠組みを提供することにより、ロータリー・クラブの強化を図ることです。以下は、効果的なクラブの要素です。

    (a)       会員基盤を維持、拡大する。
(b)       地元地域社会ならびに他の国々の地域社会のニーズを取り上げたプロジェクトを実施、成功させる。
(c)        資金の寄付およびプログラムへの参加を通じてロータリー財団を支援する。
(d)       クラブの枠を超えてロータリーにおいて奉仕できる指導者を育てる。クラブ・リーダーシップ・プランを実施するには、現任、次期、元クラブ指導者は以下を行うものとされます。

  a)      効果的なクラブの要素に取り組む長期計画を立案する。
b)      「効果的なロータリー・クラブとなるための活動計画の指標」を使用して、クラブの長期計画と合致した年間目標を設定する。
c)       計画過程に参加する会員を含めてクラブ協議会を実施し、ロータリーの活動に関する情報を伝える。
d)      クラブ会長、理事会、委員会委員長、クラブ会員、地区ガバナー、ガバナー補佐、および地区委員会の間に明確な意思疎通が図られるよう確認する。
e)      将来の指導者育成を確実にする一貫した引継ぎ計画の概念を含め、指導者の継続性を確保する。
f)       クラブ委員会構成とクラブ指導者の役割と責務を反映させるべく、細則に修正を加える。
g)      クラブ会員の親睦をさらに深めるような機会を提供する。
h)     会員全員がクラブのプロジェクトや業務に活発に関与するよう計らう。
i)        以下を確実にするための包括的な研修を企画する。

  1.       クラブ指導者が地区研修会合に出席する。
2.       新会員のための一貫したオリエンテーションを定期的に実施する。
3.       現存会員のための継続的教育の機会を提供する。

地区リーダーシップ・プランに提示されているように、クラブ指導者は、地区指導者と相談しながらクラブ・リーダーシップ・プランを施行するものとされます。同プランは、毎年見直しが行われるべきです。

クラブ委員会

クラブ委員会は、四大奉仕に基づくクラブの年間目標および長期目標に向けた取り組みを担当します。会長エレクト、会長、直前会長が協力し、指導の一貫性と計画の継続性を図らなくてはなりません。可能であれば、継続性を図るため、委員会委員は3 年を任期として委員会に任命されるべきです。会長エレクトは、空席を埋めるための委員、および委員長を任命し、年度の開始に先立って計画を立てるための会合を実施する責務があります。委員長は、同じ委員会の委員を務めた経験を備えた人物であることが推奨されています。常任委員会は以下の通りに任命されるものとされます。

 T 会員増強委員会
 会員の勧誘と退会防止の包括的計画を立案、実施します。
U クラブ広報委員会
 ロータリーに関する情報を一般の人々に提供し、クラブの奉仕プロジェクトや活動を推進するための計画を立案、実施します。
V クラブ管理運営委員会
 クラブの効果的な管理運営に関する活動を実施します。
W 奉仕プロジェクト委員会
 地元社会や他国の地域社会のニーズを取り上げた教育的、人道的、職業的プロジェクトを立案、実施します。
X ロータリー財団委員会
 財政的寄付およびプログラム参加の両面からロータリー財団を支援するための計画を立案、実施します。

必要な場合は、この他の委員会を任命することもできます。

研修の要件
クラブ委員会委員長は、職務に就任する前に地区協議会に出席すべきです。

地区リーダーシップ・プランとの関係
クラブ委員会は、ガバナー補佐および関連する地区委員会と協力すべきです。

報告要件
クラブ委員会は、活動についてクラブ理事会に定期的に報告すべきであり、適切であれば、クラブ協議会において報告を行います。

(November 2004 Mtg., Bd.Dec. 128)