ポール・ハリス語録より(3)
長い人生を振り返ってみると、ある時には重要だと思ったことが、年を経ると重要でなくなったり、また最初は大したことではないと思ったことが、後で「これはとても重要だ」と気が付くものもあります。犠牲心、献身、名誉、真実、誠実、愛情は古き良き時代の家庭を代表する素朴な美徳として大切なものです。
My Road to Rotary
人類は、時には、すべったり、つまずいたりします。しかし、それにもかかわらず、苦労しながら、前進し続けます。私は、人生には、これまで発見された美しさのほかに、まだ現われていない美しいものがもっと沢山あると信じています。私たちが必要なのは金銭だけではない、と私は確信しています。私たちは学ばなければなりません。みんなを取り巻く日々の恵みをもっと理解する必要があるのです。
米国カリフォルニア州ロサンゼルス1922年RI国際大会でのメッセージ
人間の違いも国の違いも、基本的には大差がないのです。何もかもよい人も国もないし、何もかも悪い人も国もありません。不和は誤解から生まれます。
ロータリアン誌、1944年7月号
米国、イリノイ州、シカゴ1930年RI国際大会でのメッセージ
全員の一致は、とても期待できるものではありません。ロータリーがその最善の活用方法を問うても、15万のロータリアンのうち、2人として意見が完全に同じということは多分ないでしょう。人の考えの異なるのは、その容姿が異なるのと同じです。考えの微妙な差は、色合いの違いよりはるかに多様で、それを変えるのは難しいのです。信念は、気質、遺伝、環境、経験などのいろいろな影響によって決まります。指導者たるものは、忍耐と慎みをもって、柔軟な判断を下さなければなりません。教条主義ロータリーでは役に立つことはできません。
This Rotarian Age
もし私のことを国際ロータリーの設計者と呼んでもいいとしたら、チェスも同じように国際ロータリーの施工者と呼んで間違いないでしょう。