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炉辺談話(98)

サン・アントニオ国際大会

6月22日

関空、ロス、ヒューストンと乗り継いで夜10時頃現着。ホテルにチェックイン後、ライラ世界大会に参加のために既に現地入りしている友人たちと、リバー・サイドのレストランで、1時ごろまでビールを飲んではしゃぎました。町じゅうに張り巡らされた幅10メートルくらいの運河は、満々と水を蓄えて涼風を運び、その上を、観光客を載せたボートが次々と行き交い、深夜になっても人影は絶えません。

2月23日

今日のSan Antonioは快晴です。気温は30度まであがるとか。
10時ごろ、会場に行って、Fellowshipのブース設営にかかりました。「友愛の広場」の広さが余りにも広く、私は、「テクノロジー」「フェローシップ」のメイン・ブースと、「囲碁」「歴史と伝統の会」「失明回避」のブースの掛け持ちなので、初日にして、足がくたくたです。

先ず、「囲碁」のブース設営をしました。日本のロータリーが主催する唯一のブースですので、多分、日本人ロータリアンの溜まりになると思い、持参していった碁盤や各種のPR用のアイテムを飾り付けました。
「テクノロジー」は大きな別室が与えられて、数十台のコンピューターが並べられ、RI、デブリン、各国語のホーム・ページが紹介されています。同じ区画内に、メールやインターネットが自由に使えるコーナーもあり、終日混雑している状態です。特にメールを送受信するコーナーは、常に長蛇の列ができる繁盛ぶりです。

夕刻より、ホスト・クラブ主催の歓迎会が、Old San Antonioの町並みを再現した川沿の一角を借り切って開催されました。多数の屋台が並び、幾つかの舞台で演じられる、フラメンコや歌や踊りを見聞きしながら、各国の料理をたらふく食べるという趣向だったのですが、何しろどの屋台にも100名を超える長い列ができる始末で、結局、お腹をすかしたままでホテルにもどり、昨夜のグループと一緒に、コロナ・ビールとメキシコ料理で、午前様になるまで楽しい時間を過ごしました。

まだ、日本人のロータリアンは僅かしか見かけませんが、今日、明日が到着のピークになるとおも
います。今日まで登録者数は、131カ国、21,103名です。

6月24日

ライラ国際大会、青少年交換、ロータリー研究会を中心としたPre-Conventionが終了し、いよいよ今日から大会が始まります。
開会式に先立って、恒例のポール・ハリス・フェロー昼食会が開かれましたが、年々規模が大きくなり、今年は3,000名が集まりました。3,000名が一堂に集まる会食はまさに圧巻です。日本人のロータリアンの大部分はJAM主催の昼食会に行ったらしく、殆ど見かけませんでした。

午後3:30より、隣接のアラモ・ドームで開会式が開催されました。60,000人は収容できそうなフットボール用のドームを半分に仕切って会場が設営されていました。参加者はおよそ18,000名くらい。
カウボーイ・ショーとマリアッチ演奏の前座に続いて、騎馬隊による各国の国旗入場がありました。特に最後のアメリカ国旗、メキシコ国旗、ロータリー旗入場は、みごととしか言いようのないほど調教された馬と騎手によって、スキップ、横歩き、後退などの巧みな馬術が披露されて、満場の喝采を浴びました。
開会式セレモニーは型どおりのものでしたが、余興のグレン・キャンベル他のミュージック・ショーは、カントリー・ミュージック・フアンにとっては、千金に値するものでした。

夜は、趣味職業別親睦タスクフォース主催の音楽とダンスの夕べに参加しました。ミュージック同好会と新しくできたダンス同好会の肝いりで、フル・バンドのスイングと華麗なデモ・ダンスで楽しいひと時を過ごしました。参加200名。
ホテルに帰って、船遊びの楽しいひと時を過ごしました。町じゅうに運河が張り巡らされて、全ての川岸には石畳の散歩道が整備されていて、数多くのレストラン、カフェ、商店が軒をならべています。こんな都市計画は、ぜひ日本も見習うべきだと、皆の意見は一致。
本日までの登録者数は、131ケ国、22,742名。

6月25日

今日は、恒例の日本ロータリアン朝食会が、マリオット・ホテルで開催されました。年々参加者が増え、今回は800名くらい集まりました。

引き続いて本会議が開催されましたが、日本人姿はまばら。どうやら、開会式と日本人朝食会に参加した後は、観光旅行に出かけるのが、日本のロータリアンの標準パターンと見受けました。
本会議は、第1回ライラ世界大会が開かれたことを記念して、ライラ受講生の報告に引き続いて、青年ボランティア組織である平和部隊に対するロータリー国際平和賞の受賞式、その後他団体との提携についてのパネル・ディスカッションが開かれました。

私は、デブリン会長主催の現役員昼食会に参加後、「囲碁同好会」と「テクノロジー」のブース・キーパーを終日つとめました。

今回の大会では、20のタスク・フォースのブースを廻るスタンプ・ラリーが行われており、すべてのタスク・フォースのスタンプが集まった人には、毎日抽選で2名に、バルセロナ大会の招待券(含旅費)が当たるとあって、各ブースとも大変な賑わいでした。

テクノロジー・タスク・フォースでは、ロータリー・ラーニング・センターのカリキュラム(コンピューターによる授業)を受講した人にだけ、スタンプを押すことにしましたので、その操作方法を聞くための長い列ができて、その処理に大忙しでした。
本日までの登録者数は、131ケ国、23,857名です。

6月26日

3日目の本会議はロータリー財団をメインにプログラムが組まれ、国際問題研究のためのロータリー・センターの表彰、義足の開発に貢献したセスイ氏に対する国際理解と平和賞の贈呈があり、ポリオ・プラスに関する感動的なビデオと講演がありました。
いつものことながら、日本からの参加者は、3日目には殆ど姿を見かけないのは残念なことです。主催者側もそのことを知っているので、毎日発効される大会日報も今日からは「日本語版」はありません

キング会長主催の昼食会に次期役員として出席。次期クラブ会長も招待されているので、約1,500名の参加者があって大盛況でしたが、ここにも日本人の姿はまばらでした。

午後からは、テクノロジーのワークショップに参加しました。トム・トッド委員長の基調演説に続いて、当初は、各言語別のフォーラムが予定されており、日本語部門は私がコーディネートするように言われていたのですが、参加者が1,000名を超えて、会場が分割できなくなったため、全体会だけになりました。
各賞の受賞は、それぞれの部門の代表者が受け、それ以外の方には、ゾーン・コーディネーターを経て渡されました。

日本の受賞は次の通りです。
Best DICO賞  2580地区 松岡 2630地区 松本
Best CICO賞  2580地区 垣見 2750地区 山下    2650地区 志村  2760地区 浅野
Best Club Web賞 2590地区 横浜あざみRC  2750地区 東京原宿RC
Best District Web賞 2830地区   2580地区  2680地区  2650地区  2740地区
Zone Coordinator特別貢献賞 2680田中
なお、私ごとながら、テクノロジー・タスク・フォース・ゾーン・コーディネーターの特別功労賞を受けましたが、これも皆様のおかげと感謝しています。

夕刻からテキサスの牧場を借り切って開催されたバーベキュー・パーティとロデオ・ショーに行きました。約7,000名の参加とあってバス乗り場には、文字通り長蛇の列。日射病を避けるため長いラインはすべて会場内に設定され、バスも全員着席で運行され、流石と感心しました。ショーは幸運にも最前列に座ることができて、おいしい料理と素晴らしいショーに満足して帰りました。
本日までの登録者数は、131ケ国、24,040名です。

6月27日

今日は最終日。
型どおりの役員選挙の後、キング会長エレクトから次年度の方針が述べられました。
1 会員増強
2 ロータリーのPR
3 クラブ・リーダーおよび会員の研修
4. 奉仕活動の実践
その後、キング会長エレクトの家族紹介、次年度理事の紹介がありました。
フタ事務総長は、ロータリーの言語別ウエブ・サイト構築は順調に進んでおり、RIからの情報は全てウエブ・サイトを通じて発信され、次年度中には、会費納入・財団寄付・出席率報告、入退会報告を含めたすべての事務処理が、ウエブを通じて行われることを発表しました。
更に財務長から、RIの財政は健全に推移しているので、今後3年間は会費値上げを行わないと発表があり、会場に割れんばかりの拍手が響きました。

午後は6時まで、テクノロジー・タスクフォースのブース・キーパーを勤めましたが、店じまいの最中にデブリン会長がブースを訪れたので、日本のITに関するその後の経過を話しすることができました。

閉会式は会長・会長エレクトの講話の後、オーケストラの演奏に続いて、ビッキー・カーのショーがありましたが、会場が余りにも寒い上、明日は早朝に帰国することもあって、途中退席してホテルに帰り、荷物の整理にかかりました。

それにしても今回は、連日、午前中は本会議、昼は公式昼食会、午後は分科会と5ケ所のブースを掛け持ちしたため、毎日4-5キロは歩き、一回も観光やショッピングをするひまのない、ハードな大会参加でした。